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一人 ページ24

Aside


キャスト「Aちゃんばいばーい!」


貴『ありがとうございました!お疲れ様です!』




今日は最高に楽しかった。いつものお客様といつものキャスト。黒服も色々動いてくれて……




貴『私も帰ろかなぁ』



私が帰る用意をしていると萩花さんが更衣室に入ってきた。私はもうなんとも思わないようにしていた。気にするほうがバカバカしいと思ったから。





萩花「ねぇ。望のこと取らんといてって言ったやんな?」



貴『……』




萩花「聞いてる?望に近づいたら周りの人傷つけるって。あんたそれでもいいん」





貴『……萩花さんに決めつけられたくないです。望は望の好きなようにすると思いますし。それに、私が萩花さんに何をしたって言うんですか?』





この際だから私は聞いた。望の言っていた私と萩花さんが一度会ったことのあるという話も。





萩花「覚えてないん?」





私はすべて聞いた。けど、それはやっぱり私じゃなくて。心当たりもないし…





貴『あの……。それ私じゃない。私はその公園の近くに住んでもいなかったし。』




私がそう言うと萩花さんは何故か笑っている。でもそれは面白いから笑うとかじゃなくて目が悲しそうやった。




萩花「もう何なんやろうな…。私は生まれた時から不幸になるって決まってたんかな?人間違いして…男を無理に手に入れようとするけど失敗して。」





貴『それは……』





私が言葉に詰まっていると萩花さんはドアを開けて誘導してきた。




萩花「安心して。もうあんたになんかしようとか思ってないから。もう…あんたに関わらへんし。一人にしてほしい。今までごめんな。」




そう言って萩花さんは私を部屋から追い出すようにしてドアを閉めた。
私は仕方がないから店を出て歩き出した。




貴『なんか……引っかかる。あんなにプライド高かった人が簡単に折れる?そんな訳ないよな…。』





私は頭を回転させた。




貴『もうあんたに関わらへんし……?今までごめんな……?』




私は何故か萩花さんの考えてることがわかったような気がして……再び来た道を全力疾走で引き返した。





貴『あかん…。このままやったら…萩花さんが!』

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ゆな(プロフ) - あんずさん» はい。更新頑張ってください (2017年12月2日 14時) (レス) id: 357f497189 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ゆなさん» いえいえ!心配してくれてありがとうございます!!これからも更新頑張りますので、どうか完結まで宜しくお願いします! (2017年12月2日 14時) (レス) id: 51e1914d91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - あんずさん» そうでしたか。しつこく言って、すいません。 (2017年12月2日 12時) (レス) id: 357f497189 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ゆなさん» レス遅くなり申し訳ありません!!コメントありがとうございます!テスト期間に入っていてなかなか更新できませんでした…申し訳ありません。ご心配お掛けしました!! (2017年12月1日 14時) (レス) id: 51e1914d91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - あんずさん» 体調大丈夫ですか?もしなにかあったら教えてほしいです。私達はあんずさんの事がすごく心配なんです。(照) (2017年11月30日 20時) (レス) id: 357f497189 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんず | 作成日時:2017年5月10日 16時

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