sdra2 超高校級のダンサー(3)

117(空side) ページ26

前田 それは…心の中では、僕たちを完全に否定してないっていうことなんじゃないかな。
まぁ、ほとんど知恵袋と兄さんの受け売りだけど。

鳳 先輩として一言言うと、喧嘩するほど親しくなるってこともあるんだよ。僕はまだそんなに経ってないけど、今までの態度のことなら気にしなくていいよ。

響 ……うぅっ…でも……あたしは…

知恵袋 響ちゃん……

知恵袋さんは響さんの近くに駆け寄り…



知恵袋 よしよし、響ちゃん。河西ちゃんの言う通り、素直になってもいいんだよ。

響 うぅ…でも……

知恵袋 何が怖いの？私達がボイドかもしれないから？裁判後の私たちに対する態度のことを気にしてるから？そんな周囲の状況よりも、響ちゃんが一番したいことをするのが君にとってもいいんじゃない？

響 ……せっちゃん……大丈夫なの……？このまま……死んじゃったら……

知恵袋 加賀鈴ちゃんが死んだ後、私達みんなに死ぬ可能性があることを悟ったし、危険なのはわかってる。でも、だからといって何もしなかったら結果は変わらないよ。1人でも多くの力を合わせて対策を用意するのがいいと思わない？私たちには響ちゃんと奏ちゃんの力が必要だから是非、君たちの力を私たちにかしてほしいな？

響 ふっ……うぇぇん……

その後、私達はしばらくの間、響さんが涙を流しているのを見ていました。


響 ……みんな…あたしも……あたしも、みんなと一緒にいたい！…ひとりは怖いし寂しいよぉ！！

知恵袋 やっと言えたね。

河西 も、も、もちろん歓迎します。私たちも誰かを疑いながら過ごすより、みんな一緒に過ごした方がいいですから…

響 ……ごめんね。今まで……意地張っててごめんね。それとありがとう、あたしりーちゃんが死んじゃってからみんなにひどいことばっかり言ってたのに……みんなはあたしを信じてくれてたんだね

歌谷舞 みんなが信じてた訳じゃないわ讀何とかさんとか、新聞記者さんとかはずっと気に障ることばっかり言ってたけど、それでもみんなが一緒にいることを選択しただけよ

讀賣 そ、それは本当に悪かったって…心から謝ってるんだしここで突き放すわけにはいかないんじゃない？

響 特にせっちゃんは前のパーティーの時もそうだったし…あたしのために……二回も……ホントに………本当に本当にありがとう

知恵袋 いいんだよ。友達のためだからね…

河西 さてみんな双子と合流することに意義はないか？ないよな？

空 今後また穏やかになりますね

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