レインボーキャンディーガール2 King＆Prince

手紙3 ページ43

Aside


次に手に取った手紙は関ジュを支えてくれてる

エース西畑大吾からのものだった。

＿＿＿＿＿

Aへ


元気？ Aに手紙を書くなんて少しむず痒い感じがします。


少し昔のことを書かせてください。

Aが紫耀と廉と東京行ってから、Aのこと見てられんかった。


ほんまはすっごい傷付いてるはずなのに、それを隠して頑張ってるA見てられなかった。

アイドルの結城Aやめた瞬間にボロボロに壊れそうなA見てられなかった。

目に光の無いA見てられなかった。


俺らのところに居ればこんなに傷付けなかった。

なんで東京の奴らはみんなAの批判ばっかりするん？

このままじゃAが壊れちゃう。

ずっとそう思っていた。


関西に戻ってきて。

そんな言葉を何度も伝えようとして飲み込んだ。


だって、そんなにボロボロになってもAが必死に頑張っていたから。

全ての行動で俺らに「私は大丈夫だから。」って伝えてくれているようだったから。

ここでAを関西に連れ戻したってどうにもならないと思ったから。



ねぇ、A。


今Aは心の底から笑えていますか？

俺のあの頃の判断は間違っていませんでしたか？

今の結城Aとしての人生は本当にAの望んでいた結果ですか？

今、幸せですか？



俺の気持ちは十分語りました。

今度はAから本当の気持ちを聞きたいと思います。

それは俺だけではなくファンのみんなも思っている事だと思います。

いつか、Aの口から何かを語ってくれれば嬉しいな。



俺はAが進む道を応援したいと思います。

Aなら何があってもきっと大丈夫！

頑張ってこい！Aの活躍を誰よりも楽しみにしています。


関西ジャニーズJr. 西畑大吾より
＿＿＿＿＿＿＿＿

結)「大吾…」


大吾の質問に心が抉られたようだった。


大吾の質問にすぐ答えられない自分がいた。



結)「いつか、きちんと話すから待っとってね。」


けど、これで良かったんだ。





多分。いや、きっと。

いつかこの気持ちが絶対に変わるまで…

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