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過去のお話9 ページ28

貴方side


岸)「実は、結城さんのシューズを他のJrが隠してるの見たんです…。

けど、俺何も言えなくて…」


岸さんはそう言って俯いた。


結)「あの、頭上げてください。

誰かが隠したんだろうなって分かりきってた事ですし。

まぁ、仕方ないですよね。私、女ですし。」



そう言った途端岸さんは顔をバッと上げてこう言った。



岸)「女で何がいけないんすかっ!?

凄いじゃないですか!そんな華奢な体であれだけのアクロバットやダンス踊れて!」



東京に来て初めてそんな事を言われた為、私は反応出来なかった。


そんな私を見て岸さんは、


岸)「えっ、どうしたんすか?

あっ!華奢な体って変な意味で言ったんじゃないッスよ!?なっ、なんかすみません…」


と、急に焦り出した。

東京のJrって冷たい我こそがって人だけかと思ってた。


表情がコロコロと変わって岸さんはとてもおもしろい。



結)「ふふっ」


そんな岸さんを見ていると自然に笑みがこぼれてしまった。


岸)「ああっ!やっと笑ったー!」


そんな岸さんの声を聞き、東京に来てから笑ってなかったかも…と改めて思い出した。



岸)「やっぱり結城さん笑ってる方が可愛いっすよ。」


結)「…へ?」


急な岸さんの言葉に私は驚き、変な声が出てしまった。



岸)「えっ?あー!違うんです!別に深い意味は無いんですけど…笑

あっ!じゃああいつらが靴隠してた場所見てたんで取ってきますね!」


そう言ってレッスン室から出ていった岸さんを見て、

この人はいい人かも。と直感的に思った。




岸)「失礼しまーす!

結城さん、ありました!ゴミ箱とかには入れられて無かったみたいなんで良かったっすね!」



まるで自分のことかのように安心してホッと息を付いている岸さんを見て私は思わず笑ってしまった。



岸)「ちょっ、なんで笑ったんすかー?」

結)「何でもないです笑」

岸)「ええー!教えてくださいよー」



久しぶりに仲間と一緒に笑う事の楽しさを思い出した。


そんな時、急に岸さんは


岸)「俺とお友達になってくれませんか!」


そう言って手を差し伸べてきた。


結)「ふふふ、こちらこそよろしくお願いします!」



初めて出来た東京のお友達は少し変わった方でした。

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綾菜(プロフ) - おわぁぁまさかM!LKのはるきが入ってるとは!!!!み!るきーずなのでめっっちゃびっくりしました!!! (2020年1月12日 3時) (レス) id: cf4754096e (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - 本当の気持ちのとこで、東京に来た日の部分で関西から来てるのに東京に戻れっておかしくないですか? (2019年5月20日 15時) (レス) id: 1b60a2d7db (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - ホーメーションじゃなくて、フォーメーションですよ!! (2019年5月20日 15時) (レス) id: 1b60a2d7db (このIDを非表示/違反報告)
平野らむね(プロフ) - 濡れおかきさん» もしかして、自担伊野尾さんですか?実は私が昔伊野尾担だったため、伊野尾くんの誕生日を使わせていただいています!笑 (2018年6月2日 13時) (レス) id: 3d759db775 (このIDを非表示/違反報告)
濡れおかき - 入所日6/22?自担の誕生日や!! (2018年6月2日 12時) (レス) id: 9bb880546e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:平野らむね | 作成日時:2018年1月20日 9時

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