最強無敵のお姉様！続 (ページ10)

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第59編ページ10

「…ずっと思ってたんだけどよォ、お前同世代の友達居ねえの？」

「は、！？なんで！？」

「さっきの奴らも俺らも全員年下ばっかじゃねえか。本当にちゃんと大学行ってんのか？」

「失礼なこと言わないでくれる！？てかごりっごりのつっぱりボーイ猛ちゃんになんで学校の心配されないと行けないのさ！これでも真面目に通ってるつーの！」

「友達は？」

……。
考えてみれば私同世代で友達いなくない？
大学でよく話す人達に対して、私はこんなふうに口汚い言葉は使ったりしない。いわゆる余所行きのお嬢様()キャラ対応で素のまま話せる人なんて1人も……。

「こっわ！待って今めちゃくちゃ怖かった！無理！私明日からちゃんと友達作るわ！」

「その口汚さで？」

「うっ、うるさいわ！」

そんな下らない会話をしながらも、しっかり家まで送ってくれた猛ちゃんはとても律儀だった。
ありがとうとお礼を言って家の中に入る。
これからバイトの度に彼はこうして私を送るつもりなのかだろうか。

…私に、そこまでする魅力なんてあるのだろうか

「ただいまー」

△▽△▽△▽△▽

家に帰ると、明らかに挙動不審なお父さんが私を出迎えた。いや最近ずっとこんな感じだけど。
あの貴志とこっそり交わしていた男の約束の日からずっと、お父さんの様子はおかしい。
…あの時名刺チラつかせたのがやばかったのだろうか

「お、お父さんは確かに！確かに風〇に入った！入ったけどそれは隣のマッサージ屋さんと間違えたのであって…！！」

いや急にでかい声で何いってんの？
後ろのお母さんの顔見て見、すっごい怖い顔してるから。般若みたいだから。隣ではわわと声を上げる貴志に気持ちはわかるとだけ頷いておく

「だけど椋木先生だって！！！先生だっていってたからね、お父さんだけじゃないからね！！」

「お父さんあんたねぇ！！！！！」

ドカンと火山が噴火した。

要約すると、そういう場所で椋木先生に出会ってしまったお父さんはお母さんに言われたくなければ貴志を自分の下僕にするようにお願いした。
そしてお父さんはその要求を飲み、貴志を聖子ちゃんの写真集で回収。それを飲んだ貴志はおかしな行動をとり、何故か坂本先生が嫉妬して、剛田が生活指導になった……らしい。

「いやなんでだよ！！」

途中から飛びすぎだし坂本先生とやらは噂の中庭神輿羨ましかったの？意味わかんない……

というか、一番被害こうむってるのは私じゃね！？