最強無敵のお姉様！続 (ページ6)

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第55編ページ6

「そういえば貴志、あんた学校で訳わかんないことやってるんだって？」

ブフっ！！

「ちょっ汚いな！？」

勢いよく味噌汁を吹き出した貴志に布巾を渡す。味噌汁くらい落ち着いて飲みなさいよ馬鹿なの？

「姉貴が急に変なことを言い出すからだろ！！？」

「変なことってあんたがおかしなことしてるからでしょうが！私理子ちゃんに相談されたんだからね」

「あの野郎余計なことを…！」

「彼女に向かってあの野郎とか言うな」

「か、彼女じゃねえよ！」

逆にまだ付き合ってなかったのか…。
度々一緒に帰ってるところを見かけるからラブラブなのかと思ってた。伊藤くんたちに比べたら随分とゆっくり進行なカップルである。あそこ、デレッデレだもんね。伊藤くん、引くほどデレッデレだもんね、京子ちゃんもぶりっ子のレベルじゃないけど

「それで？なんで椋木先生の舎弟なんてやってんの？」

「そ、それはほら…むっくんが、尊敬に値する先生だからサ」

「ダウト。絶対裏があるでしょ。そもそも先生を神輿に抱えて中庭闊歩するって尊敬通り越してむしろ馬鹿にしてるよね」

「は！？そ、そんなことねえよ！俺はその尊敬の心を最大限に込めてだな…？」

あんたの尊敬なんかおかしいって。目覚まして、お姉ちゃん恥ずかしいです

「そ、そそそんなことより！？うちの学校に今やばい先生が来てんだよ」

「めちゃくちゃわかりやすい話の逸らし方したよこの人。まあいいけどさ…ヤバいって何がやばいの？」

「剛田っていう元ヤクザのやつが生活指導で……」

ブフっ！！？

「姉貴の方こそ人のこと言えねえだろ！」

「誰だって驚いたら味噌汁くらい吹くでしょうが！そのさ、剛田ってごつくてデカくて毛むくじゃらのゴリラと人間のミュータントみたいなやつ？」

「そいつだよそいつ！…いやまて、なんで姉貴知ってんの？」

思わず頭を抱えた私に貴志の顔はどんどんと青くなっていく。いやわかる、お姉ちゃんも今そんな気持ちです

「まさか…」

「いや、うん、そのまさかだよね、お姉ちゃんそいつの昔やり合ったことあるんだわ」

「う、うそだろ！！？あの野郎素手で椰子の実粉砕するんだぞ！？」

「まだヤクザなりたてのチンピラだったけど昔からそのくらい出来たかも…ほら、お姉ちゃんも2代目木刀と右腕ボキ折られたし……」

「はあ！！？？？」

「だってしかたないじゃん！若気の至りってやつ！てか無理無理今やりあったら確実に殺される！絶対会いたくない…気をつけよ……」