最強無敵のお姉様！続 (ページ18)

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第67編ページ18

現在人質にされているお姉さんですこんにちは。
正直、突きつけられたナイフへの恐怖感よりも腹部の痛みで気が狂いそうです。
痛みで視界がチカチカする感覚ってそうそう体験するもんじゃないと思う。意識飛んでもおかしくないレベルだよ早く病院に運んでくれ。

だけど、

「ﾁｯ早くAを離しやがれ！」

「汚ねえ真似してんじゃねえぞ！」

私のせいで好き放題やられている彼らを置き去りにする訳には行かない

「はははっ！！あの開久のトップが女人質に取られただけでこれとは揃いも揃って間抜けだなァ！？」

「こんな汚い手使わないと勝てないあんたが1番マヌケだと思うよ」

「アァ！？」

「A！！」

山岡がこちらを向いた瞬間に頭突きをお見舞いしてやる。見るも無残に鼻血を出した姿をせせら笑ってやれば、簡単に逆上した山岡は私を蹴り飛ばす。
だから傷口開くって言ってんだろ殺す気かよ

でもおかげで、私は自力で抜け出すことが出来る

「智司くん、猛ちゃん……私は大丈夫だから、早くそいつらノしちゃってよ。あ、急いでもらわないとお腹痛すぎて死んじゃうからね」

そう言って私は、あえて満面の笑みを浮かべてやる

「てめぇ…この状況で何が大丈夫なんだ！？舐めたこと言ってんじゃねえぞ」

「そりゃ、私がもう人質じゃないからだよ」

「何言って…っておい、どうやって縄から抜け出しやがった？」

「馬鹿なあんたが私を殴り飛ばした時にちょっと拝借させてもらっちゃった」

そう言って取り出したのはカッターナイフだった。
まあこれを手に入れるために？私は？傷口にさらなる追い打ちをくらったんですけどね

「残念だけど、私は君たちの足を引っ張る枷になるのだけはごめんなの」

「人質はもう居なくなった。……あとは、好きに暴れなさい」