最強無敵のお姉様！続 (ページ12)

今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:52,497 hit

第61編ページ12

「…大黒っつー高校があるんだけどよ」

話題を変えるように、ポツリと猛ちゃんが口を開く

「ダイフク？」

「ダイコクな、なんだその聞き間違え。腹でも減ってんのか？」

「いや今はお腹すいてない。純粋に聞き間違えただけ」

人を腹ペコキャラにするなって前々から言ってるでしょ。別にお腹すいてても、おかしな絡み方されなければキレたり暴れたりしないので人を狂暴な人間みたいな見方するのやめてください。
あれはサンドイッチぶん投げた子分君が悪いと思います

「そーかよ。んでよ、その高校はAは知らねえかもしれねえがそれなりのつっぱりが集まる学校なんだわ｣

「つまり開久のライバル校的な？」

そんな学校があったなんて知らなかった…。
千葉のつっぱり事情もそれなりに複雑なんだなあ

「ライバルって程でもねえ。格下だった…今まではな」

「ほほう…？頭でも変わった？」

「ああ。今はまでつっぱりが多くても千葉のてっぺんにら興味ない奴らが多かった大黒が頭が変わってから開久にちょっかいかけ始めたんだよ」

「雑魚共が…生きがりやがって」

そういう猛ちゃんの目には獰猛な光が宿っている。
それで君最近キレやすかったか。照れ隠しなのかと思っちゃってたわ、自意識過剰恥ずかしい

「でもそこまで興味のなかったつっぱりたちをやる気にさせたその頭の人凄いんだね」

「さあな。ただ、穏健派だった大黒が今ややりたい放題の危ねぇ集団に変わっちまったところを見るにまともな神経はしてねえだろうよ」

あの猛ちゃんがやりたい放題の危ない集団と称するなら、それってかなりやばいんだろうなあと言うことは痛いほど伝わってきたよ
…私の知り合いつっぱりやスケバン率が異常なほど高いんだけど皆大丈夫なのかな

「だから、お前暫く俺たちに関わるな」

「は？」

「別に俺らもお前が大黒のヤツらに負けるなんて思っちゃいねえよ。それでも、喧嘩やめて、現役から降りて、平和に過ごしたいと思うなら…それが一番だろ。……智司も同意見だとよ」

本当はそんなのお断りだと、突っぱねてしまいたい。
けれどこれが彼らが私を思うが故だということを私は知っている。
私の身を案じてくれていることを知っているから…私は断れなかった

「…わかった。それっていつまで？具体的な日付指定してくれないとそのうち学校まで遊び行っちゃうぞ」

「どういう脅しだテメェ…3日もありゃ十分だ」

「絶対だからね？あ、気をつけるんだよ」

「お前もな」