最強無敵のお姉様！続 (ページ2)

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第51編ページ2

当然のごとく智司くんが見逃すはずもなく。
容赦ない蹴りで沈められた岩田くんに二度と千葉に来ないでねと思うばかりである。

「おいもう1人のこと全部話せやコラ」

可愛い顔にあくどい表情をいつもの3割り増しに詰め込んだ猛ちゃんが岩田くんの首をガクガク振りながらカツアゲのごとく情報を巻き上げている。
それじゃ話せないし脳震盪起こして最悪ゲロっちゃうぜそれ

「猛ちゃん、その人たち仲間のこと何も知らないらしいよ」

「はァ！？どういうことだそりゃ」

「なんか偽名で繋がったお友達なんだって。実は昨日この子達と仲間割れした男の子に聞いたらそう言ってた」

都会っ子の楽しみってよくわかんないよねと笑えば猛ちゃんはさらに顔を怖くして次いでとばかりに岩田くんをぶん殴る。踏んだり蹴ったりだね、君

「おい姉貴、東京まで車回してくれや」

「もしかしてあんたら…」

明らかに不機嫌な貴志と伊藤くんはこちらに戻ってくるなりそう言った。てかなんであんたら血だらけなの？落ち着けよ

「……逃げられた」

「あの野郎タクシー使って逃げやがった！卑怯者が！！！」

タクシー…それで車回せって言ってたのか。
結局私達は紅野に好き勝手やられて逃げられて、完全なる敗北をしたことになる。
……私の、お気に入りのブランドの服を台無しにしやがったあの野郎の憎たらしい笑顔が脳内で現れて消える

ブチっ

「このままで終わるなと思うなよクソ野郎…」