０７_CLUB ページ9
＊＊＊
「あらまあ、立派な木造建築……っいだ！」
「アホな感動詞吐いとる暇あるんなら早よ部室入れや、この馬鹿」
たった今白石くんから毒手をくらった後頭部がズキズキと鈍い痛みを発する。
なんで私にはこんなに暴力的なんだよ、コイツ。馬鹿はこっちのセリフだ。
この馬鹿野郎！！
――…あの後、結局もう１時間保健室でゆっくり休んだ。
それから授業受けて、昼食とって、ＨＲ受けて。
そのまま急いでトンズラしようとしたら、案の定白石くんに見つかり
問答無用で首根っこを掴まれてここ、【男子テニス部】と書かれた部室まで引きずられてきたという始末。
……その張本人、白石蔵ノ介は既に木造の戸を開けて私を待っていらっしゃる
「ほら早よし」
「え、ちょ…へぶっ！！」
入るのを戸惑っていたら白石くんに思いっきり背中を押された。
そのまま入口の出っ張りに足を引っ掛けて地面と熱い口づけを交わす
うん、白石くんの時よりはましかな
ﾑｸﾘと起き上がって手についた砂を叩く。
改めて辺りを見渡すと、部室にいるレギュラーと思われる人達が私を怪しい目で凝視していた
｢………誰っスか｣
暫くして、守られた沈黙を破ったのはｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗピアスくん。
ギロリ、と睨まれた鋭い視線がいたい
いたたまれなくなって視線を反らすと、今度は見慣れた人物と視線がぶつかった
｢あら、Aちゃんじゃあらへんの！｣
｢何や佐々木か。白石と一緒なんて珍しいやないけ｣
｢小春ちゃん！一氏く、｣
｢すまんなぁ。小春、ユウジ｣
途端、スッと目の前に包帯の巻かれた腕が差し出された。
言わずもがな、白石蔵ノ介である
｢今日はコイツ２人に会いに来たとかとちゃうねん｣
｢あら、じゃあどないしたん？｣
｢大した事じゃあらへんよ。
ただ、皆には紹介しとこかと思て｣
──…嫌な予感がする。
ニコニコと人の良さそうな笑みを浮かべる白石くんに寒気を感じた
｢俺の彼女の、佐々木Aや｣
私達２人以外の部員の目が、点になった瞬間だった
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幸村さら - 白石くんのキャラｗｗｗでもこの作品すごく好きです！続き楽しみにしています^^ (2015年7月18日 23時) (
レス) id: a3f591967a (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - はじめまして！なんか白石が悪キャラになっているような気が・・・更新はいつでも待ってます！頑張ってください！！ (2015年5月7日 18時) (レス) id: fbbb8ceb0f (このIDを非表示/違反報告)
こくまろ - お返事ありがとうございます！嬉しいです！アドバイスまで！更新はゆっくりでいいと思います！！私はずっと待っています！！ (2014年2月24日 18時) (レス) id: 6d275633b9 (このIDを非表示/違反報告)
霧莉菜(プロフ) - こくまろさん» コメントありがとうございます。受験は大変ですが、1年あるのでじっくりと力を付けていって下さいね！ 更新の方は落ち着いてからしていこうと考えています。待っていて下さる方には申し訳ないのですが……。それでも完結させる心意気です。それまでお力添え頂ければ幸いです (2014年2月23日 17時) (携帯から) (レス) id: f797003977 (このIDを非表示/違反報告)
こくまろ - 受験お疲れ様です！私は来年が受験です…更新楽しみにしています！頑張ってください！！ (2014年2月22日 16時) (レス) id: 6d275633b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧莉菜 | 作成日時：2013年8月1日 19時
