１８_LETTER ページ20
「ふ、ああぁ――…」
口からあふれ出る欠伸を手で押さえ、必死に我慢する
頭が、ボーっとする。まだちゃんと覚醒してないのかな……
――…あれから、きっかり５日間学校を休んでしまった。
水、木、金曜日と休みを挟んだ分の５日間。
その間毎日しつこいくらいに来ていた白石くんの俺様メールも、あの日を境にぱったりと来なくなった
せいせいしてるはずなのに、
「なんか、物足りないんだよなぁ…」
あんなに嫌だ嫌だ言ってた割には自分でもどうかと思うけど、何故か胸にぽっかり穴が開いたようでならなかった。
カタン、と音を立てて『佐々木』と書かれた靴箱を開ける。
いつも通り脱いだローファーを片手に上履きを出そうと覗き込めば、いつも通りじゃない『モノ』の姿
「……手紙、だよね？」
真っ白い封筒にご丁寧な字で『佐々木A様』と書かれたそれは、何度見返してもまぎれもなく私のものだった。
周囲に目を走らせても、朝早い時間のせいか人影はない
ラブレターかな、なんて淡い期待を抱きつつも封を開けて中身を確認する。
中身もまた、端麗な字で文字が綴られていた
・
・
・
―――――――――――――――――――――
佐々木A様
ずっと前から貴女を見ていました。
これからもずっと見守っています
―――――――――――――――――――――
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・
「こわっ」
いくら確認しても差出人の名前は見当たらない。
いきなりすぎる内容の手紙に、少なからず寒気を感じた
「――…Aちゃんっ！おはようさん、たくさん休んでたみたいやけど……体調は大丈夫なん？」
「ひゃわっ！？」
しばらく手紙を見つめていると途端に感じた肩への重量。
驚いて思わずへんな言葉が飛び出してしまった
声から察するに、どうやら小春ちゃんらしい
「あ"？お前なに朝から小春にボディタッチされとんねん。喧嘩うっとんのか？あん？」
「一氏黙り」
「小春ぅ……」
相変わらずの一氏くんも健在。
最近白石くんに毒されていた私にとって、この2人のやりとりは本当に微笑ましいものだった。
口からも自然と笑みがこぼれる
「ﾊﾊ、２人とも相変わらずだねぇ……小春ちゃん心配してくれてありがとう、大丈夫だよ」
「ならええんやけど…あら？Aちゃん何もっとるん？」
「え？あ…」
握りしめていた手紙がｸｼｬﾘと音を立ててつぶれる
教えたくない、きっと気味悪がられるから
「何でもないよ、」
そう呟いて、私は笑った
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幸村さら - 白石くんのキャラｗｗｗでもこの作品すごく好きです！続き楽しみにしています^^ (2015年7月18日 23時) (
レス) id: a3f591967a (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - はじめまして！なんか白石が悪キャラになっているような気が・・・更新はいつでも待ってます！頑張ってください！！ (2015年5月7日 18時) (レス) id: fbbb8ceb0f (このIDを非表示/違反報告)
こくまろ - お返事ありがとうございます！嬉しいです！アドバイスまで！更新はゆっくりでいいと思います！！私はずっと待っています！！ (2014年2月24日 18時) (レス) id: 6d275633b9 (このIDを非表示/違反報告)
霧莉菜(プロフ) - こくまろさん» コメントありがとうございます。受験は大変ですが、1年あるのでじっくりと力を付けていって下さいね！ 更新の方は落ち着いてからしていこうと考えています。待っていて下さる方には申し訳ないのですが……。それでも完結させる心意気です。それまでお力添え頂ければ幸いです (2014年2月23日 17時) (携帯から) (レス) id: f797003977 (このIDを非表示/違反報告)
こくまろ - 受験お疲れ様です！私は来年が受験です…更新楽しみにしています！頑張ってください！！ (2014年2月22日 16時) (レス) id: 6d275633b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧莉菜 | 作成日時：2013年8月1日 19時
