０９_MANAGER ページ11
ふいに、バン！と豪快な音がして、部室の扉が開かれた。
入ってきたのは小柄で可愛らしい女の子で、彼女は少し涙目だった
「すみません、遅れましたぁっ！！委員会が長引いてしまって……」
「なんや村重。委員会ならそないに急がんでもええやんか」
「もう、光くんったら！ちゃうでしょ！！」
私がただ単に早よ部活に出たかっただけなんよ、
そう言って笑う村重さんは初めて対面するにもかかわらず、微笑ましいくらいに可愛らしかった。
そんな村重さんの周りに、自然と集まっていくレギュラーの人たち。
完全に蚊帳の外な私
「…あれ？」
ふ、と。
円の中心にいた彼女がこちらに気づいたようで。私と彼女の視線がぶつかる
何だ何だ？
可愛子ちゃんとお友達になれるチャンスか？
「ちょっと、あなた誰なんですかぁ！？何でここにおるんです！？レギュラー狙いの方ならお帰りください！皆貴方みたいな人のせいでええ迷惑しとるんですよ！！今すぐ出てけっ」
――…微かに抱いた淡い野望が、見事に打ち砕かれた瞬間だった。
「へ、」
「皆さんも皆さんですよ！何で何も言わへんのですか！？部外者が入ってくるの嫌がってたやないですかぁ、」
「え、ちょ……待って！！誰か誤解といてよ！！」
「ぐちぐち言わんといて下さいっ」
「えぇ――…理不尽極まりないよ、｣
ぐいぐいと彼女の腕に押される力は、止まるという言葉を知らない。
見かけによらずなかなかの腕力の持ち主だな、
──…なんて考えていたら急に背中への圧力が消え、代わりに言い様のない浮遊感が私の身体を包んだ
｢堪忍な、苺。これでもコイツ、俺の彼女やねん｣
｢へ………？｣
｢確かに苺よりも胸は足りんし顔は平凡やし可愛いげない奴やけどな、それでも彼女やねん｣
｢そう、なんですか｣
私を軽く抱き上げながらﾍﾟﾗﾍﾟﾗと私の短所を上げていく白石くんに嫌気が募る。
｢とりあえず、１回殴らせて下さい｣
そんな私の呟きは、白石くんの言葉によって潰されたのだった
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幸村さら - 白石くんのキャラｗｗｗでもこの作品すごく好きです！続き楽しみにしています^^ (2015年7月18日 23時) (
レス) id: a3f591967a (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - はじめまして！なんか白石が悪キャラになっているような気が・・・更新はいつでも待ってます！頑張ってください！！ (2015年5月7日 18時) (レス) id: fbbb8ceb0f (このIDを非表示/違反報告)
こくまろ - お返事ありがとうございます！嬉しいです！アドバイスまで！更新はゆっくりでいいと思います！！私はずっと待っています！！ (2014年2月24日 18時) (レス) id: 6d275633b9 (このIDを非表示/違反報告)
霧莉菜(プロフ) - こくまろさん» コメントありがとうございます。受験は大変ですが、1年あるのでじっくりと力を付けていって下さいね！ 更新の方は落ち着いてからしていこうと考えています。待っていて下さる方には申し訳ないのですが……。それでも完結させる心意気です。それまでお力添え頂ければ幸いです (2014年2月23日 17時) (携帯から) (レス) id: f797003977 (このIDを非表示/違反報告)
こくまろ - 受験お疲れ様です！私は来年が受験です…更新楽しみにしています！頑張ってください！！ (2014年2月22日 16時) (レス) id: 6d275633b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧莉菜 | 作成日時：2013年8月1日 19時
