ここにいない君へ (ページ5)

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オーラページ5

えー…何で財前君に引き留められてんの。
君、そーゆータイプじゃないでしょ。

　『どうしました？』
財「いや、なんとなくっすわ。すんません」
　『いや、良いですけど』

しばしの沈黙。
バレてる気ぃするのは気のせいだな、きっと。

財「と言うのは冗談で」
　「お久しぶりです、Aさん」
　『やっぱり、気づいてましたか。お久しぶりです』
　『よく解りましたね、バレない自信結構あったんですけど』
財「そんな自信偽物っすわ」
　『相変わらず凄い毒っぷりですね』
財「まあ、アンタ雰囲気っつーか、オーラでわかるんすよ」
　『まあ、凄い』

ボクも出来ますけどね。必要性は感じないですが。

　『あ、そろそろ帰らなければ』
財「うす。んじゃ、また」

ハッ！何か聞き覚えがあると思ったら樺地のうすだ！
間違えた、樺地のでは無かった。

　『やばい！そろそろ行かないと』

急いで駅に向かった。