23、りうらの誕生日。りうら視点 ページ3
り「A、おはよ。ご飯持ってきたよ。」
A「ぁ…あ、りがと……」
り「はい、あーん♡」
おどおどと可愛らしくご飯を口に入れるA。
その手には手錠、足には足枷、首には首輪が付いていて。
りうらがずっと望んでた、この光景。やっと、見ることが出来た。
これでAは誰とも喋れないし、会うことも出来ない。
A「……」
り「……なんで、怯えてるの?」
A「怯えてっ、なんか……!!」
り「りうらはAのこと全部分かるんだから、嘘ついちゃダメだよ。…………あ、ねえ、りうら今日でね、20歳になったんだ。成人したんだよ。」
Aのことをぎゅっと抱きしめたまま話し始める。
誕生日にAと二人きり。やっぱりAとりうらは繋がる運命だったんだ。
Aのことを眺めていると一階の玄関のドアが開いた。
な「りうらー?」
り「あ、ないくんか。ちょっと行ってくるね。」
一階からないくんの声が聞こえた。
Aが少し反応したのはちょっとムカついたけど……今日は誕生日だから、許す。
り「ないくんどうしたの?」
な「いや、りうら誕生日だし、兄貴が飲み行こうぜって。てかA見てない?電話繋がらないんだよね……りうら?」
り「…んーいや、なんでもない。Aは……」
Aはここにはいない。そう言おうとした瞬間、取り上げていたAのスマホが鳴った。
ないくんがいつの間にかかけていたようだ。
な「……え?Aここにいんの?」
り「……」
言い訳が上手く浮かばず、黙っていると、二階のAのいる部屋から物音が聞こえた。嫌な予感がしたのか、ないくんが部屋に向かっていった。
まあ、いつかバレると思ってたけど、二週間って案外持った方なんじゃない?
ゆっくり歩きながらないくんとAの元に向かう。
な「りうら…?どういうこと…?ドッキリ…?」
A「……」
ないくんが混乱しながら俺に話しかけてくる。
涙をポロポロと流しながらないくんに抱きついていたAを引き剥がし、ないくんと距離をとった。
り「あーあ…ばれちゃったか。」
りうらはそう言って、カッターを手に取った。
な「りうら」
り「どうせこれからはAと一緒にいれないんだ。なら、りうらは……」
な「りうら!!」
り「Aと一緒に、死んでやる。」
りうらはAにカッター刺したあと、Aを抱きしめながら、自分の首元を掻っ切った。
来世は一緒に幸せになろうね。A。
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ないふ推し☆ - ウーン〜安定の尊さ☆神ぃぃぃぃぃぃ!!☆ (2月5日 16時) (レス) @page25 id: dbf71dddd2 (このIDを非表示/違反報告)
桜🌸 - このお話好きです!何回も読んでいます😂 (6月25日 21時) (レス) @page25 id: b7d7cab598 (このIDを非表示/違反報告)
なふ - コメント失礼します この作品めっちゃ好きです・・・ (6月25日 18時) (レス) id: 2326558a84 (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - コメント失礼します!いつも楽しく拝見させていただいてます!他のグループも交えた飲み会をするみんなをお願いしたいです。 (5月9日 7時) (レス) id: f2890b4f98 (このIDを非表示/違反報告)
優奈(プロフ) - コメント失礼します!お花見をするみんなをお願いします! (2023年4月9日 13時) (レス) id: 4f0c791543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカロンサラダ(mai) | 作成日時:2022年11月26日 18時