俺はどうすればええんや

2、元の世界 ページ3

元の世界



A「…………」


tn「A？」


Aが首を吊って5分後、トントンが部屋を訪ねた。

Aの返事がないことに気づき中に入ると、トントンは目を見開いた。


tn「エミさん！！救急車！！」


em「え！？あ、はい！！」


トントンはAを下におろしエーミールに急いで呼びかけた。

最初は不思議に思っていたエーミールも、顔を青くしているAを見て、転びそうになりながらも下に降りていった。

tn「A！！A！！」

トントンは何度もAに呼びかけたがAは起きようとしない。

それから数分後、Aは救急車で病院につれていかれた。

Aは植物人間という状態だが、一命をとりとめているらしい。

トントンはAを見送ったあと、もう一度Aの部屋に行き、無意識に机の上を見た。


tn「お金なんて…要らへんよ…………ごめん、ごめんなさい…………」


Aが貯めていたお金が入っている通帳を持って、トントンはしゃがみ込んだ。

Aが居ないAの部屋には、一人の泣き声が響いていた。

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