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彼女と雑渡昆奈門の関係の段 5 ページ21

伊作「ねぇ、リナなんでその事黙ってたの?」








伊作の声に思わず肩が跳ねた








『…裏切り者って、敵の手に落ちた奴って思われると思った…』









だから、嘘をついてでも皆と一緒にいたかった









伊作「僕らがリナを嫌うと思ったの?裏切り者って言われると思ったの?」








俯いたまま小さく頷いた








伊作「リナ、顔上げて」









恐る恐る顔を上げると








パンッ







頬に小さな痛みがはしった








『っー「バカじゃないの!僕達がそんな事でリナを嫌うわけないでしょ!裏切り者だって、一方的に決めつけるわけないでしょ!」…ごめんなさい』








涙が一筋流れた









伊作「リナは馬鹿だよ、ほんとの事黙ってたら余計怪しむから、最初っからほんとの事言えば良かったんだよ、それが嘘でも、僕達はリナを嫌わないから」









伊作「もし、本当にリナが裏切り者でも、僕は君の帰りを待ってたこの2年間のこと後悔しない」









伊作「あの日、君におかえりって言ったこと後悔しない」









伊作「君と出会ったこと、後悔したくないから!」









その瞬間涙が零れた








『ごめんなさい、黙っててごめんなさい。怖かったの…』









伊作が近づいてきて、血がでるほど握りしめていた手を開き自分の手と繋ぐ









伊作「リナは馬鹿だなぁ」









そう言いながら自分の額と私の額を合わせる









伊作「さっき話してたこと全部ほんとなんでしょ?嘘ついてないんでしょ?僕は信じるよ」









伊作「ねぇ、リナ僕や皆のこと好き?」








『すき、大好き、だよ…』








伊作「僕も好き、大好きだよ。だから、もう絶対に嘘は無し。約束だよ」









『う、ん、約束する…』









伊作「リナ、僕の目見て」








下げていた目線を上げて伊作の目を見ると









伊作「おかえり」









微笑みながら言ってくれたその4文字が何よりも嬉しかった








『っ、ただいま』








抑えていた感情が溢れそのまま泣きじゃくった








伊作「おかえり、リナ」









そう言いながら、繋いでいた手を離し抱きしめてくれた

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砂糖水 - 下の方々と同じく続きを楽しみに待ってます。あと、スイちゃんのお友達さんと(名前)さんと同じ意見です (2023年4月8日 18時) (レス) @page28 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんのお友達 - 更新待機です (2023年1月29日 16時) (レス) @page28 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんのお友達 - (名前)さん、、私もです (2023年1月29日 16時) (レス) @page28 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き楽しみにしてます (2022年1月24日 19時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
ジーナ(プロフ) - 更新頑張ってくださいね (2019年5月26日 15時) (レス) id: 5d4a55a6f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三日月狐 | 作成日時:2019年2月17日 13時

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