そんな子。【Fischer's】 (ページ33)

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※・続きページ33

モトキside

俺はAの腕を引っ張り、自らの胸に抱き寄せた。

Aは動揺したようにもがいてるけど、男の力に勝と

うなんて無理な話だよ。

モ「シルクはどーやってキスした？」

『･･･っ覚えてない』

モ「ほんとに？良かった。じゃあ俺が塗り替えてあげるから。覚悟して？」

─

溶けて消えそうな赤い唇。

ふわりと柔らかい感触が、心を満たしてくれる。

抵抗しないA。

諦めたの？もっと動いてくれても、全然余裕だけどさ。

モ「いや？」

『･･･っう･･･』

な、泣いてる･･･！！

どうしよう、泣かせちゃった･･･。

モ「ご、ごめんね！つい、可愛くって･･･」

『自分が嫌になる･･･！』

Aは小さく叫んだ。

じぶんが嫌になるってどういうこと？

『嫌って思わなかった』

モ「え？」

『なんでだろう･･･。昨日までドキドキしてたのなんで？

今はモトキが目の前にいるだけでドキドキする！』

ねえ。

それって、恋じゃないの？

俺に。

恋してくれたんじゃない？