検索窓
今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:30,979 hit

心臓の音 ページ30

Aside


1人、夜道を歩いて家まで帰ってきた。


送ってくって言われたけどガン無視で歩いてきた。


なに、あれ。


シルクってあんなにかっこいい奴だった?


胸の鼓動が高鳴る音、あの時シルクに聞こえてたら恥ずかしくて死にそうだ。


『あ〜・・・』


部屋で1人、情けない声を出した。


高校時代のあの恋。


思い出す。


ある先輩のことが好きになって、付き合って。


キスひとつせずに終わった。


ねえ、言ってる意味わかる?





シルクが初めてだったんだぞ?





『あ〜・・・』


目の前の鏡を見て思う。


これは恋してる、女の子の顔だって。


今までわたしの周りにいた女の子、こんな顔してた。


・・・気がする。


『もう、Aくんじゃないなぁ・・・』


イケメン?



違う、私は完全に、今、女だ。





おもむろにスマホを取り出した。




A相談していい?



これはンダホに送った。


昔っから相談相手はンダホだから。



すぐに既読がつく。


ンダホうん!いいよ!


改めて、相談する内容を思い浮かべると恥ずかしい。


けど、しなきゃ、背負いきれない。


A今日、シルクの家に行ったんだけどさ


Aその・・・


Aキスされた


あぁ、送ってしまった。


と思いながら返信を待つ。


ンダホえ!


うん、そりゃその反応になるよな。


ンダホ嫌だった?


それシルクにも聞かれた。


嫌か嫌じゃないかだったら・・・


A嫌ではなかった


べ、別に良かったわけでは・・・と勝手に慌てる。


ンダホじゃあ、もう好きじゃんか






・・・え?どういうこと?





Aよく、わかんないんだけど


ンダホAはそういうところ鈍感だよ、昔から



なにそれ、ほんとに意味わからない。



ンダホ好きなんだよ!Aはシルクのこと!




ええええぇえ!?



A嘘だ


ンダホそう思うなら、これからシルクと過ごして、


ンダホ違うと思ったらそれでいいし


ンダホ好きだったら好きなんだよ?




えぇ、そういうものなのか?



A分かった・・・



え、いやわかんないけど!





過ごしてみるのも、アリ?









見つけた→←※焦って?・続き



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
37人がお気に入り
設定タグ:Fischer's , YouTuber , 紅一点
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シズ | 作成日時:2018年1月24日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。