お前って言うな ページ22
Aside
？？「おねー･･･さん･･･？」
あ。(確信)
また私のこと男だと思ってるな？
これで何人目だよ･･･。
『お前、名前なんて言うんだっけ』
混乱しまくってる男子高校生。
なかなか可愛いじゃないか。←(危ないコイツ)
悠真「高田･･･悠真･･･」
『あぁ、思い出した！』
もう、ユキ兄さん、あのパソコンのデータちゃんと送っとけよ〜
悠真「っていうか、お前って言うのやめて」
えー、呼びやすいのに･･･
『じゃあ悠真くん』
私がそういうとみるみる赤くなっていく。
照れてんのか･･･？
悠真「･･･っ！もう、好きに呼べよ･･･！」
そう言って階段を駆け上っていく。
途中でちらりとこちらを見て、またすぐに登っていった。
それって、来ていいってこと？
なんか、心ちょっと開いてくれた感じ！？
久し振りの授業、楽しもうじゃないか。
階段を上って、改めて思うのが、この家デカいってこと。
悠真「･･･ここ」
そっぽを向いて指さす先には扉が。
優馬はカチャリと扉を開けた。
何この部屋、めっちゃいい匂いする。
悠真「嗅ぐな！」
『清潔だね。自分で掃除してんの』
悠真「･･･だから」
『え？』
悠真「趣味の為だから」
『趣味？』
私がそう聞くと、悠真は天井を指さした。
『･･･なにこれ綺麗なんだけど。』
天井は半円になっていて、プラネタリウムみたいになってる。
薄暗い光が差し込むこの部屋。
星は写ってないけど。
見上げれば美しかった。
悠真「なあ！あんたのことなんて呼べばいい」
褒められて上機嫌な悠真。
『私は永濱A。適当に呼んで？』
悠真「じゃあAセンセーで」
『おし。今日からよろしく』
私たちは、手を取り合った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シズ | 作成日時：2018年1月24日 22時
