venom (ページ11)

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Aside

急だけど、今日から働いてもらうねってアンリに言われ、そのままいることになり、カーテンの中、アンリと一緒にソファーに座っている。
お店はもうすでにいっぱい人。
まぁ、もう22時すぎだもんね。
ここは１階よりも遅い22時に開店らしい。

結局、翔太さんって人には挨拶できてないなぁ、なんて思っていたらカーテンの中に人が入ってきた。

アンリ「あ、翔太」

入ってきた人は青のネクタイをつけていた。
この人が翔太さん。
アンリが翔太さんに私の紹介をしてくれた。

アンリ「この子、今日からプリンセスのAちゃん」

翔太「ふ〜ん、よろしく」

『よ、よろしくお願いします、、』

翔太さんはそのまま出ていってしまった。

え、それだけ、？

アンリ「気にしなくていいよ、翔太はいつもあんな感じだからさ」

『そうなんだ、、、というか、』

そうだ、私には今気になる言葉があった。

『プリンセスってなんのことですか？』

アンリ「あ〜私たちのことだよ？正直私たちはお店にとってはいてもいなくてもどっちでもいい存在なんだよね。だって私たち、あの9人にお酒作ってあげるだけだよ？本来なら、お客様と一緒のお酒飲むでしょ？」

たしかに。言われてみればそうだ。普通がどうなのかはわからないけど、お客様に作ってあげるのならともかく、9人にお酒作ってあげるだけのお仕事なんてなくてもいい。あれ、じゃあなんで私ここで働いてるの？

アンリ「プリンセスっていうのは、、、」