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その内容は決定的証拠だった。
日付は今日。
テレビがハイジャックされてから2分後の出来事。
ガチャ
新島警視庁官とその部下が会議室に慌ただしく入ってきた。
新島「おい!どうなってるんだ!」
部下「すいません!まだ何とも……」
新島「もし、息子があの事件の犯人だということがバレたらどうなるかわかってんのか!?」
部下「すっ、すみません!今すぐ消去させます!」
部下が慌てて出ていった。
新島「ただでさえ複雑だというのに…」
新島がポツンと呟いた。
その意味は分からなかったが何とか証拠を掴めた。
やっぱりあの事件の犯人は新島警視庁官の息子だったんだな。
宏光「これで、大丈夫だよね?」
「うん。…時間がない。急ごう!」
俺はさっきの動画が保存されているメモリカードを手に取り、新島警視庁官に電話する。
もちろん宏光の電話で。
宏光「兄ちゃん?どうした?」
俺が電話をかける直前、
宏光が弘樹の異変に気付いた。
確かに表情が明らかに曇っている。
弘樹「ごめん。ここからはお前等二人で行ってくれないか?」
「どうした?急に。大丈夫?」
弘樹「ううん。何でもない。…早く行かないと警察に見つかるよ。」
弘樹は明るい声でいった。
宏光「僕、警察だけどね。笑」
「笑。よし!行くか!」
宏光「お兄ちゃん。行く前に電話!」
「ああ、そうだった。」
俺はなんで気づかなかったんだろう。
弘樹の異変に。
ううん。気づいてたんだけど、軽く考えていた。
「新島警視庁官。今から警視庁に行け!……あの事件の事をバラす用意はできている。」
もちろん俺は気付かなかった。
俺達2人が家を出たあと、弘樹がこう呟いたことを。
弘樹「ごめんな……」
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Kei - Interesting (2018年1月15日 16時) (レス) id: 9347bd7344 (このIDを非表示/違反報告)
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