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「菓子が出てこねえな。」
何を言い出すのかと思えば
ご飯の前の会話を引っ張り出してきた先生。
「や…野菜炒め……」
「あ？」
「どうせ先生そんなにお菓子食べないじゃないですか！」
「出てきたところで受け取らんがな。」
楽しそうに口角を上げた先生の顔が首元へ近づく。
猫の皮をかぶったなんとやら。
もしや猫に見えた耳は狼だったのかもしれない。
尻尾は猫だけど。
と、首元に甘く噛み付いてきた先生にそんなことを思う今日この頃。
来年はケーキを用意しておこう。
受け取るかは知らないけれど。
「ずいぶん余裕そうだな。」
「そうかもしれませんね」
先ほどまでと違い大きく揺れていた尻尾を引っ張る。
案の定睨まれたけど。
「嬉しそうですねー。尻尾。」
と言うと自分の尻尾を確認した先生は動いてしまっていたのを把握し「邪魔くせえな。」とズボンの中にしまった。
「それじゃあズボン脱げないですね！残念だなあ〜」
これでもかとドヤッて先生を見た。
「俺が脱がなくてもできることはある。安心しておけ。」
とドヤり返され……
「私は先生の尻尾と猫耳を弄りたいです！！」
「また今度な。」
「ヤダ！もうそんなチャンス絶対ないじゃないですか！！」
「まあ2度とごめんだな。」
「後どのくらいですか、効果。」
「日付変わる頃と言っていたな。
そんなに触りたいなら好きに触っていてもいいぞ。」
「え？ほんとですか？」
唐突にやってきた先生のデレに気持ちが膨らむ。
恐る恐る先生の猫耳へ両手を伸ばし出すと
伸ばした手を先生に掴まれ
その勢いのままソファーへ沈んだ。
「その代わり俺も好きにさせてもらう。」
「え、それずるくないですか！私触れてない！！」
「まあいい。」とすぐに手が解放され、珍しいこともあるもんだと先生を見上げ、猫耳に触れる。
「これが消えるまで我慢できないようなら来年はAにつけてもらおう。」
悪い顔をして服の中に手を忍ばせてきた先生……。
「い、嫌ですよ！絶対！猫耳なんて羞恥ぷれい耐えられません私にはっ！！」
言い切ると
こめかみをピクピクさせてしまった先生…
「なら頑張れよ。」
もう目の前の先生の顔は敵に見えてきそうなほど凶悪だ…。
チラッと見た時計の日付が変わるまで後20分弱
た、耐えられる気がしません……
＿
結局、満足に猫耳を満喫できないまま終わってしまったハロウィン。
途中力みすぎて思い切り引っ張ったら余計に大惨事が起きた…。
来年のハロウィンは今から三奈ちゃんとの予定を立てておこう。
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くま(プロフ) - 暇人さん» コメントまで頂けたお気持ちが本当に嬉しいです🥺❤ありがとうございます！続編にて、無事完結させていただきましたので、ゆっくり読んでいただけたら嬉しいです😊！楽しんでもらえると幸いです♡ (2021年9月26日 11時) (
レス) id: 429e4ba01a (このIDを非表示/違反報告)
暇人 - 親に制限かけられてるので、評価入れられないですけど、とっても面白いです！！更新楽しみにしてます！！ (2021年9月26日 10時) (レス) @page50 id: 6924eeb861 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - りかさん» コメントありがとうございます！！評価まで入れていただいてとっても嬉しいです！そう言って貰えるなんて喜びすぎて調子に乗ってしまいそうですーっお気持ち飛ばしていただければキャッチしますんで！笑、楽しんでいただけるお話をお届けできるよう頑張ります！！ (2021年9月16日 17時) (レス) id: 429e4ba01a (このIDを非表示/違反報告)
りか(プロフ) - コメント失礼致します。なんで！評価が1回しか押せないのでしょうか…？本当にすっごくすっごく大好きな作品です(語彙力)作者様のご無理にならない程度に更新を楽しみにしております！！ (2021年9月16日 7時) (レス) id: f46f442970 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - ルークさん» 楽しみにしていただいてありがとうございます！更新頑張りますー！ (2021年9月14日 6時) (レス) id: 429e4ba01a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くま | 作成日時：2021年8月30日 18時
