fond.39 ※ ページ39
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「な、なんですか……」
「…小春」
いつの間にか頬杖をついていた先生に
目を細め少々怒りを含んだ疑いの眼差しで見下ろされれば
学生時代に染み込み過ぎた恐怖に冷や汗がタラタラである……
「…う、お、覚えてますよ！！！わかりましたよ！スミマセンデシタ！！」
叫ぶように謝れば
顎周りを挟むように押さえていた先生の手が
口の近くをむぎゅっと中央に向かい押した。
……まって、私今すごい顔になってんじゃん！！
唇が前に突き出ないよう口角を横に力を入れれば必然的に眉間にシワがよる…
何してもブサイク不可避……！！
目の前からフッと鼻で笑う声が聞こえた……
「せんせーさいてー！」
いまいちうまく発音できない上に顔の筋肉は緩んでしっかりむぎゅっとした顔になったと思う……
「あ？」
顔に怒りの色を出したかと思えばすぐまたフッて吹き出す先生はなかなかに最低だと思う…！！
「もー！てー、はなしてくださいよ！！」
「どうとでもできんだろ？」
「う……やさしさですよやさしさ…」
突然近づいた先生の顔に
コツンとおでこ同士がくっつい…た…
口周りへ加えられていた力はゆるみ、顔は元に戻ったけど……それどころではないっ！！
待って、心臓…爆発しそう……
視界に収まりきらないほど近くにある先生の顔に
息すらまともにできなくなってしまう。
「……止めなくて良いのか？」
何かしなくちゃ…とか、何か言わなくちゃと
頭ではわかっているのに
何をしていいのか……わからない。
「……せん、せ…」
やっと絞り出すような声を出せば
唇に触れた熱に目を閉じることすら忘れた。
もうアルコールを言い訳にできない状況なの…わかってんのかな……
すぐに離れた唇。
いまだ至近距離にいる先生…。
この時間が永遠に続いてしまいそうな程
目の前の黒い瞳に吸い込まれてしまい動けない。
「悪いが2度も止めてやれんぞ…」
「何、言って……」
再び唇に重なってしまう熱を止めることなんてできなくて
静かな空間に合わない煩い鼓動を聞きながら
先生に与えられた熱を受け入れる事しかできなかった。
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くま(プロフ) - なべちゃんさん» 泣かせなくて→残せなくて (2021年9月25日 7時) (
レス) id: 429e4ba01a (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - なべちゃんさん» そんなそんな！！ほんとに頂いた感想嬉しくて、絶対無くさないように3枚もスクショ撮っちゃいました🙈❤読み返してくれようとしてたのかなと凄く嬉しかったですよ！！泣かせなくてほんとごめんなさい💦本当に素敵なお言葉ありがとうございました！ (2021年9月25日 7時) (レス) id: 429e4ba01a (このIDを非表示/違反報告)
なべちゃん(プロフ) - こちらにコメントしていたとは！逆に申し訳ないです。。😭これからも頑張ってください！ (2021年9月24日 22時) (レス) id: 95e45e91a7 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - なべちゃんさん» 素敵なお言葉を沢山いただいて、大変心苦しいのですが…こちらシリーズ最初になる為、今後読まれる方に最終話のネタバレしてしまう為削除させて頂きます😭スクリーンショットで大事に保管させていただきました！！！本当にごめんなさい😭😭 (2021年9月24日 22時) (レス) id: 429e4ba01a (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - なべちゃんさん» コメントありがとうございます😊！そして最後まで読んでいただいてありがとうございました☺とっても嬉しいお言葉を沢山いただいて本当に嬉しいです！！ありがとうございます😊！ (2021年9月24日 22時) (レス) id: 429e4ba01a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くま | 作成日時：2021年6月11日 21時
