☆58 ページ22
白石＜＞沢先生、ドアが開くまで何分？＞
藍沢「どうした？」
白石「中は明かりも充分じゃないし、2人は血管縫合の経験もない。Aは今無理だし、ドアが開いてから藍沢先生か藤川先生にやってもらう事はできない？」
藍沢「すいません、ドアが開くの後何分ですか？」
作業員「まだ、10分はかかります」
白石「10分は待ってられないわね･･･Aも限界だろうし･･･」
藍沢「灰谷、横峯どっちがやってる？」
横峯＜横峯です＞
藍沢「もう1度切れ」
横峯「･･･」
藍沢「灰谷はどうだ？」
灰谷「･･･」
藍沢「灰谷聞こえるか？」
灰谷「はい」
藍沢「シアンガス騒ぎの時お前は、臆病な自分を嘆いてた
また後になって病院に戻ってから嘆くのか、それともここで患者を救うのか･･･決めるのはお前だ」
守口「やめて･･･やめて･･･やめてください」
白石「･･･」
氷浦 「灰谷先生あなたなら出来る･･･」
灰谷 「氷浦先生･･･」
藍沢「･･･」
灰谷「わかりました笑ライトお願い
すいません守口さん、もう1度切らせてください！」
守口「もうほっといて･･･事故は俺のせいなんだ」
灰谷「えっ？」
守口「積み方ズレてるのに気付いてて、でもやり直したら怒られるなって怖くて言えなくて。俺がビビりだから」
灰谷「僕もそうです。僕は臆病で何をするにも出遅れる･･･やらなくていいならやらない方を選ぶ･･･今日もそうでした
でも、今やらないでもし、あなたが死んだら僕はもう、自分を許す事はできません･･･だからお願いします･･･やらせてください」
守口「ｺｸｯ」
灰谷「じゃあ･･･いきますね」
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冴島「瞳孔散大しています」
藍沢「原因はなんだ･･･脳圧が上がってるのは脳全体が腫れていたからだ･･･脳腫脹だ。側脳室から脳脊髄液を抜く」
冴島「小児用気管チューブあります、使いますか？」
藍沢「それでいこう、8cmに切ってくれ」
冴島「はい」
藍沢「側脳室の位置を確認したい、こめかみと眉間の間に･･･」
冴島「これで分かりますか？」
雪村(凄い･･･)
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作者名：華 | 作成日時：2019年2月1日 21時
