☆4 ページ5
白石 「変わります」
三井 「お願い」
心臓マッサージしたがもう遅かった
藍沢 「皮髄境界が損失してます。脳幹の圧迫が強い」
橘 「･･･ダメか」
藍沢「 蘇生に時間がかかり過ぎました」
橘 「11時14分、死亡確認」
こっちの患者も･･･
白石 「まだ若いしPCPSはどうかな？」
冴島 「まだ1度もアドレナリンに反応してません」
白石 「瞳孔どーですか？」
三井 「散大してる。白石残念だけど諦めましょう」
橘 「そっちもダメかぁー」
藍沢 「CTの所見はここに書けばいいか？」
冴島 「はい･･･」
橘 「戻ってこないかぁー、藍沢」
それ言っても無理だよ･･･
橘 「正直さぁー、厳しいんだよな今の救命は。白石はスタッフリーダーとしてよく回してくれてる。
でも、人手不足はどうしようもないしなー。
藤川も最近はロクに家に帰れてないだろ。フェローの教育もあるしな。
そこで、なんと緋山が救命に戻ってきてくれた。周産期医療センターの勉強を中断して。ほんとに感謝してるよ。」
戻ってきてもAはいない･･･
橘 「戻ってこないかぁー、藍沢」
藍沢 「すいません。救命に戻るつもりはありません」
藤川 「しっかし藍沢は冷たいよな。俺のこのやつれた顔を見てなんとも思わねぇー」
緋山 「あまり前でしょ、アイツの脳みそにはAと患者しかないんだから」
藤川 「確かにな」
緋山先生はシャワールームに行った
緋山 「唯一の着替えがこれって最悪･･･」
藤川 「なに？そんなに酷いの？」
緋山 「消化液でグチャグチャ」
白石 「後で私のスウェット貸してあげる。当直の時の」
緋山 「サンキュー」
藤川 「でも緋山偉いよ。そんな時にでも帰ってきてくれたもんな」
緋山 「まぁ、頭を下げられたのが三井先生だったしね」
藤川 「だけどさ、三井先生が休職するなんてな」
藤川先生のバカ･･･
そんなこと言ったらめんどくさくなる･･･
白石 「もう3分経ったんじゃない？カップ麺全部食べ切ったら奇跡だよね」
藤川 「だろー！贅沢だろー」
緋山 「はぁ？三井先生休職すんの？」
私達もほぼ知らないし答えられなかった
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作者名：華 | 作成日時：2018年12月26日 23時
