愛と毒【 N.Ren 】

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紫耀「 全部、終わったね 」





A「 そうだね 」









翌日、全てを終えた俺達3人は




空き教室でたわいもない話をしていて、









玄樹は委員会の仕事だから、と抜けていき







俺とAちゃんの2人になった。









A「 ...紫耀くんはこの先ずっと、廉にとっての悪者として生きてくんだね 」





紫耀「 ...ええんよ、Aちゃんのためにしたことやから 」









申し訳なさそうな笑みをする君に





「 安心して 」という意味を込めて微笑みかけた。









A「 .....私は異常だ、 」





紫耀「 ..... 」






A「 でも、そんな私が好きで、そんな私に協力してくれた紫耀くんも、異常だ 」





紫耀「 ...せやな 」









俺の隣に座っていたAちゃんの手を取る。









俺は自分の指と指で小さな丸を作って、








爪のない君の薬指にゆっくりと当てはめた。









紫耀「 俺がこうしたかったって思うほど、俺はおかしいで 」









するりと指を解いて、






俺は空き教室を出ていった。









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