検索窓
今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:62,219 hit

おうち。 ページ6

A side


______________何かあったら、俺が守ってやる。


その言葉に甘えてついて行って約5分。
着いたのはマンションの一室。

『ここが俺の部屋。汚いけど許して。』

その人は照れるように笑った。
笑顔がとても印象的でかわいい人……

ぼーっと考えてたら、ふと大事な事に気がついた。

「そういえばお兄さんの事、なんて呼べば……?」

『ん、あぁ自己紹介してなかったよな。』

そういってクルッと振り返り私の前に立った。

『俺は……まぁシルクって呼んでくれればいっか。』

お前は?と聞くかのように
私の目をじっと見て首を傾げた。


……名前、言ったっていいよね。

久々に言うし久々に聞く私の名前を言ってみた。


「私は晴野Aです。呼び方は決めてくれれば……」

『ん、そっか。よろしくなーA!!』

きらきらした笑顔と優しい声で
初めて他人に、好きな人に呼ばれた名前。
一気に自分の名前が好きになった。

「よ、よろしくお願いします、シルクさん。」

『そんな他人行儀になんなって。敬語ナシな!』

敬語ナシって言われたって、そんな、急に?
出来るかなぁ、頑張らなきゃね。

「え、えっと……よろしくね、シルク。」

最後の方は小声になってしまったけど
努めて笑顔を浮かべてみた。
そういえば笑ったのなんて久々だったね。
口角が固まっててうまく笑えなかった。


『お前笑顔似合うじゃん。もっと笑ってよ。』



そういってとても似合う笑顔を浮かべたシルクは


私の心を、掴んで、離さなかった。

よろしくね。→←拾ってくれませんか?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
107人がお気に入り
設定タグ:Fischer's , シルクロード , フィッシャーズ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぱ る む(プロフ) - ののさん» ありがとうございます頑張ります〜!新作もあるのでそちらもぜひ! (2018年3月25日 12時) (レス) id: 99ac31e22f (このIDを非表示/違反報告)
のの - 小説うっま!!頑張ってください! (2018年3月20日 15時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)
逢 來(プロフ) - 好美さん» ありがとうございます!!私にとって応援はめっちゃモチベに繋がるのでぜひ!!← (2018年2月11日 11時) (レス) id: 99ac31e22f (このIDを非表示/違反報告)
好美 - あの応援してもいいですか?あなたの小説面白いです! (2018年2月10日 23時) (レス) id: a5df8dade2 (このIDを非表示/違反報告)
逢 來(プロフ) - 上海人形さん» ありがとうございます!頑張ります (2017年12月29日 23時) (レス) id: 99ac31e22f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:逢 來 | 作成日時:2017年12月6日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。