おうち。 ページ6
A side
______________何かあったら、俺が守ってやる。
その言葉に甘えてついて行って約5分。
着いたのはマンションの一室。
『ここが俺の部屋。汚いけど許して。』
その人は照れるように笑った。
笑顔がとても印象的でかわいい人……
ぼーっと考えてたら、ふと大事な事に気がついた。
「そういえばお兄さんの事、なんて呼べば……?」
『ん、あぁ自己紹介してなかったよな。』
そういってクルッと振り返り私の前に立った。
『俺は……まぁシルクって呼んでくれればいっか。』
お前は?と聞くかのように
私の目をじっと見て首を傾げた。
……名前、言ったっていいよね。
久々に言うし久々に聞く私の名前を言ってみた。
「私は晴野Aです。呼び方は決めてくれれば……」
『ん、そっか。よろしくなーA!!』
きらきらした笑顔と優しい声で
初めて他人に、好きな人に呼ばれた名前。
一気に自分の名前が好きになった。
「よ、よろしくお願いします、シルクさん。」
『そんな他人行儀になんなって。敬語ナシな!』
敬語ナシって言われたって、そんな、急に?
出来るかなぁ、頑張らなきゃね。
「え、えっと……よろしくね、シルク。」
最後の方は小声になってしまったけど
努めて笑顔を浮かべてみた。
そういえば笑ったのなんて久々だったね。
口角が固まっててうまく笑えなかった。
『お前笑顔似合うじゃん。もっと笑ってよ。』
そういってとても似合う笑顔を浮かべたシルクは
私の心を、掴んで、離さなかった。
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ぱ る む(プロフ) - ののさん» ありがとうございます頑張ります〜!新作もあるのでそちらもぜひ! (2018年3月25日 12時) (レス) id: 99ac31e22f (このIDを非表示/違反報告)
のの - 小説うっま!!頑張ってください! (2018年3月20日 15時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)
逢 來(プロフ) - 好美さん» ありがとうございます!!私にとって応援はめっちゃモチベに繋がるのでぜひ!!← (2018年2月11日 11時) (レス) id: 99ac31e22f (このIDを非表示/違反報告)
好美 - あの応援してもいいですか?あなたの小説面白いです! (2018年2月10日 23時) (レス) id: a5df8dade2 (このIDを非表示/違反報告)
逢 來(プロフ) - 上海人形さん» ありがとうございます!頑張ります (2017年12月29日 23時) (レス) id: 99ac31e22f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:逢 來 | 作成日時:2017年12月6日 22時