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ともだち ページ16

A side

それから私はメンバーさんのいる部屋に行った。

思ったよりメンバーさんは沢山いて、みんなで7人だった。



『こいつがA。んで、こいつらが俺の仲間“Fischer's”』

シルクが簡単な紹介をして
残りのメンバーさんが名前を教えてくれた。


ハーフ顔のマサイさん、帽子をかぶってるモトキさん
メガネをかけてるダーマさん、おしゃれなザカオさん。
それとンダホさん、ぺけたん、シルク。



これが……“Fischer's”





メンバーみんながワイワイ話してるのを見てるとつい

「いいな……友達。」

口からこぼれてしまった。


小声なのにも関わらずみんな私の声を聞き取ったらしく

みんな同じようにキョトンとした顔をした。

それすらも羨ましく思えてしまう。



「あ、いや、気にしないで。羨ましいなって……」

そう笑ってもみんなは私を見てくる。
そんな不思議なことを言った記憶は無いんだけど。



『お前何言ってんの?』

唯一ジト目で見てくるダーマさんが徐に口を開いた。
あー、やっぱバカなこと言ったよね……



『Fischer'sじゃないにせよ、お前だって友達だろ。』


その言葉に耳を疑った。
私も友達?みんなからしたら迷惑な存在なのに?


だけどジッと私を見てるダーマさんの目が
口調とは裏腹に優しいから、本当なんだなって思った。


『珍しくいい事言うじゃん。』
『馬鹿野郎。俺はいつもいい事言ってる。』


そんなモトキさんとダーマさんの会話でさえも
耳から通り過ぎていってしまう。




「ふっ……うっ、うえっ……ひっく……」


つい嬉しくて泣いてしまった私を見て
ダーマさんはオロオロしだした。


『あーダーマ泣かした〜。』
『うるせぇンダホ!!』

そうンダホさんに言うと、私の頭をぽんぽんしてくれた。





「ちが……っ、うれ、うれしくて……っ!」






ずっと友達がいなくて憧れてた。


その友達が、今、こんなにもいるんだ。







『泣くなって。俺らはずっと仲間だ。Aも。』







シルクが言ったその言葉は
きっと一生忘れないんじゃないかと思う。









__________まぁ、私の人生残り1年しかないけど。

わからない→←それから



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設定タグ:Fischer's , シルクロード , フィッシャーズ   
作品ジャンル:恋愛
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ぱ る む(プロフ) - ののさん» ありがとうございます頑張ります〜!新作もあるのでそちらもぜひ! (2018年3月25日 12時) (レス) id: 99ac31e22f (このIDを非表示/違反報告)
のの - 小説うっま!!頑張ってください! (2018年3月20日 15時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)
逢 來(プロフ) - 好美さん» ありがとうございます!!私にとって応援はめっちゃモチベに繋がるのでぜひ!!← (2018年2月11日 11時) (レス) id: 99ac31e22f (このIDを非表示/違反報告)
好美 - あの応援してもいいですか?あなたの小説面白いです! (2018年2月10日 23時) (レス) id: a5df8dade2 (このIDを非表示/違反報告)
逢 來(プロフ) - 上海人形さん» ありがとうございます!頑張ります (2017年12月29日 23時) (レス) id: 99ac31e22f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:逢 來 | 作成日時:2017年12月6日 22時

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