【歌い手】いつまでも油断しないでよ【まふまふ】

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まふまふside



…格好付けすぎた、やばい



いやでも！僕も男ですし！？攻められてばっかりじゃだめでしょ！？



付き合った時からそうだった



告白はお互いに同じタイミングで



なのにいつも僕ばっかり余裕なくて



正直、さっき押し倒した時も心臓ばくばく



なのに、少しAは焦ったものの冷静で



…なんでだよ



「…もっと、乱れればいいのに」



なんて、僕は変態か……



ぽすっ、とクッションに顔を埋めてそんな事を考えているとコンコンというノック音



「あっ、はい！」



「あぁ、まふくん？私ココア飲むけど一緒に飲む？」



ドアの奥からそんな声が聞こえて



「あっ、お願いします！」



「はいはーい、出来たら呼ぶね」



ぱたぱたと遠ざかる音に安心しつつ溜め息を吐く



「…僕ばっかり、好きみたいだ」



…やだな、また自己嫌悪



まぁでも、本気出すって決めたよね



「…さて」



くっと顔を上げて前髪を耳にかける



どう、しようかな



ねぇ、A



もっと僕にいろんなAを見せてよ



そして、かちゃっとドアを開けて部屋を出た



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