【歌い手】いつまでも油断しないでよ【まふまふ】

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「...ださい」



「えー！可愛いよ！」



「まふくんそれしか言わない...」



「本当に可愛いんだけどな...」



服を選んで早数十分



さっきから可愛いしか言わないまふくん



にやにやしてる店員さんの目が痛い...ひぃ



「あ、こういうの可愛「だめ！」



近くにあったスカートを手にすると、肩を掴まれる



「膝が出ます！だめです！」



いやいやいやいや...いつの時代の話よ...



「可愛いの着たい...」



「うっ...」



そう言うと、私の表情を悟ってか言葉を詰まらせる



「す、少しならそういうのもいいかも」



「よしよし、それを待っておったぞ！」



「え、ちょ！」



その言葉と同時に目を付けておいた服を選び、会計を済ませる



「はー！可愛いのいっぱい買えたよー」



「むむむ...」



どこか腑に落ちていないまふくんをスルーしつつ足を進める



「待って」



「？」



そんなときにぱしっと掴まれる腕



「なんで僕がこんなにうるさいか分かる？」



真剣なまふくんの目



どきっとしつつ、口を開く



「わ、わかんない...けど」



そういうと、やっぱりかぁと小さな溜息



「かわいいAを他の人に見せたくなかったの！！」



分かってよばかぁ、という言葉と同時にまふくんの腕の中



「っ...」



やめて、やめてよ



「恥ずかしい、でしょ」



かぁっと熱くなる頰



今までに無い感覚にくらくらしながら、きゅと袖を握る



「ふふ、体温あついなぁ」



なんて、うるさいから



ちゅ、とキスをすれば驚くまふくん



「...や、やるな」



かあ、とそんなことで頰が赤いまふくんも



とても、愛らしい



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