ニゲラ (ページ27)

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ジェシーside

足音はそのまま通り過ぎてった

樹「んだよ！緊張して損したわ！」

「どこいったんだろーねー？」

北「まさか本当にここにも人が来るだなんて思わなかった」

慎「見つかる前ににげよーぜ」

優「……」

「あれ、ゆーご？」

樹「なに、どうしたんだよ」

優「…普通にあやしいと思わない？こんな時間にこんな人気のないとこ来るの」

北「言われてみれば確かに」

慎「覗きにいってみr」
『ご、ごめんなさいｯ…！ごめんなさいｯｯｯ!!!』

え

「…た、いが……？」

今の声、大我だよね。ごめんなさいって？何に謝ってるの？え、なんで謝ってるの？なんでそんな苦しそうな声で泣いてるの？なんで、なんで大我は

そんな汚い男と繋がってんの、？

樹「……っざけんじゃねぇよ…ｯ」

「あ、樹」

頭の中が混乱して目の前で何が起きてるか理解できないし、クエスチョンマークばかりでてくるだけで体は動かない

隣で樹がぼそっと何かを呟いたのが聞こえる

そしてそのまま大我がいるとこに殴り込みに行った

その間もよく分かんなくて、樹なんて名前を呟くことしか出来ない

待ってよ。みんな、今何が起きてるの？わかんない。わかんないんだよ

そんな俺を置いて、樹だけじゃなく慎太郎達も殴り込みに行ってしまった

俺はただその場に立ったまま、樹と慎太郎、それから優吾までもがその汚い男に拳を振り下ろすとこを見てた。優吾が人殴ってんの見るの久しぶりだな、あんなにキレてるのも久しぶりだし

その後ろで北斗は自分の着ていた服をそっと大我に着せて酷く焦った顔で大我の安否を確認している

たいが……大我、大我、

そんな傷だらけになって、この汚い男のせいで大我の綺麗な身体が汚された

大我の様子がおかしかったのはこいつのせいだったんだね

「大我…If that domestic animal is gone will you smile again?(こいつがいなくなればまた笑顔になれる？)」

「ahaha…」

ーﾌﾞﾁｯー

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