Eyes 愛 【in&ar】

#21 ページ25

.



何も考えず出てきたものの、荷物を全部置いてきてしまいコンビニさえ行けない




「あ〜あ、誰かさんのせいで気分ガタ落ち〜」





そう口では言ってみたものの罪悪感と後悔が胸に募る



俺はただ大ちゃんに食べてもらいたくて、その一心だったのにそれだけなのに





「くそっ、馬鹿だな俺」



今思えば俺が勝手にキレて怒っただけで大ちゃんは何もしていない


ちょっと上手くいかないからってストレスを大ちゃんにぶつけてしまった



自己中心だな…俺。



そんな俺を嫌わず、ずっと隣にいてくれた友達を

好きな人を



俺は自ら突き放してしまった





何もあんなに強く言わなくても良かった

もしかしたら何かしら理由があったのかもしれない




なのに俺は大ちゃんの話を無視して自分ばっかり文句言っちゃって




やっぱり心配になって元来た道に戻る

早く謝らないといけない気がして




ふとバイブ音がする携帯に目を向けると"光"の一文字



胸のざわめきを抑えつつ、電話に出る




「…＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」




嫌な予感ほど当たるもので



俺はまた君を守ることが出来なかった



大ちゃんごめんね




"大ちゃん、今病院だから"





.

#22→←#20

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す