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ドアを開けると眩しい光が指してくる
その先には会いたかった君がいた
外を眺めていたのか、俺に気づくとゆっくりこちらに目線を向けた
表情は
笑っていた
幸せそうに
「大ちゃん…大丈夫なの起きて?」
『いのちゃん、?』
こてんと首を傾げて俺を見つめている"はず"の大ちゃんに近づく
先生が言うにはもうほとんど目が見えない状態らしい
その証拠に大ちゃんの目は少し曇っている様に白くなっていた
俺は少し大ちゃんから離れて話す
「大ちゃん、俺が誰だか分かる?」
そう言ったら君は"いのちゃんでしょ?何言ってんの"って笑った
「俺と一緒にカフェ行ったのも覚えてる?俺と一昨日行ったんだよ??」
『いのちゃん、どうしたの?覚えてるよ俺…』
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「ねぇ大ちゃん、俺が見えてる?」
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食い気味にそう聞いた
そういった瞬間
大ちゃんの目が少し
ほんの少し動いた気がした
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有愛(プロフ) - もねしゃんさん» ありがとうございます!なんとか完結させたいと思いますので応援のほどお願いします!! (2017年9月3日 17時) (レス) id: 02a1172403 (このIDを非表示/違反報告)
もねしゃん - 見させていただきました!!すんごい感動しました。いのあり大好きだしズッコケ大好きなんで最高です。更新、頑張って下さい。楽しみにしてます!! (2017年3月18日 9時) (レス) id: 69756c28e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有愛 | 作成日時:2017年3月11日 11時