2人の距離 ページ46
彼女には彼女のペースがあるんだろう
慣れてもらうって言ったら変だけど
彼女のペースでゆっくり距離を縮められたらいいなと……
大人な自分を見せたい………
でも……この距離感はちょっと寂しい
ソファーを降りて彼女の隣にくっつくように腰を掛けた
隣に座るくらいはいいよね？
一瞬ビクッとして彼女は固まってこっちを見たけど
目を合わせてる内にドンドン顔が赤くなって
「ごめんなさいっ！！やっぱり無理っ！レンズ越しじゃなくてこの近さは心臓に悪いっ！
慣れないです！！近すぎますっ！！」
立ち上がった彼女がまた離れて行くんじゃないかと思ったら無意識に彼女の手を掴んで引き寄せた
JK「うわっ。本当にドキドキしてる。
でも、こうしてると直接顔見なくていいから良くないですか？？w」
引き寄せたまま彼女を抱き締めたら
布越しに彼女のドキドキが伝わって
微かに触れ合う頬がドンドン熱を持っていくのまで伝わって
もしかして意地悪してるのかな？？って
でも凄く嬉しい気持ちになった
「ヌナ……1つ聞いてもいい？？
何でそんなに恥ずかしがるの？？僕達………もう、全部見せあってるんだよ？？
今更？？服越しに抱き締める以上の事してるのに………」
彼女は無理矢理身体を僕から引き離して
伏せ目がちに口を開いた
「あの時は……お酒も入ってたし……
これが最初で最後だからって勢いが強くて……
もう、会う事もないと思ってたからどう思われても構わなかったし」
少し離れた身体をもう一度引き寄せてそっと髪の毛にキスした
「そんな悲しい事考えて抱かれてたの？
もう、そんな事考えなくていいからね」
彼女の素直な反応に嬉しさが込み上げて来て触れずには居られない自分がいた
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作者名：紫音 | 作成日時：2020年11月17日 18時
