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朝目が覚めると見慣れない天井に見慣れないベッドメイキング………
あぁ、ここあたしの家じゃないのか
それが昨日の出来事が現実に起こった事なんだと実感せざるを得なかった
悶々として眠れないのかと思ったら………
あまりのベッドの心地良さに知らない間に眠ってしまってる事にびっくり
帰って着替えなきゃ………
カトクで帰る事を連絡して支度をしてると
【おはよう。もう起きたの？早いね
昨日飲みすぎたけど身体大丈夫？？会社まで送るから少し待ってて】
とすぐ返信が来た
起きてたんだ………まだ寝てると思ったのに
なんだろう………
普通のやり取りなんだろうけど凄くもぞがゆい
今までもカトクでやり取りしてたけど、元々ジンは優しいけど、わざわざ会社まで送ってくれるなんて
一社員が会社のNo.1アイドルに車で送って貰うなんて普通じゃない
待って……頭が混乱してる
今までなら【行ってらっしゃい。仕事頑張って】みたいな返信だったはず
女として扱われるってこういう事なの？
どうしよう………慣れなさすぎて動揺してる
大丈夫！1人で会社行くからって返信しなきゃ…っとスマホを手に取ると
ガチャっとドアが開いた
「おはようA。よく寝れた？？朝まだでしょ？一緒に食べよう」
飲んだ次の日はプゴクがいいよねーっとテーブルに朝食まで用意してくれて……
甘い………
ジンが甘いっ！！！
甘すぎるっっ！
慣れないっ………
こんなに変わられるとあたしどうしていいのか分からないんだけど
ジンの甘さに戸惑ってると
「やーーー！そんなガチガチに意識しないでよ。
いや、意識してくれてるって言う事はいい事なのか？？
Aもっと意識してね。俺、彼氏になったらもっと甘くて蕩けさせてあげるから」
怖いっ！！怖いー！！！
そーゆーのはアミにやるヤツじゃないの？？
し………心臓がもたない
ずっと見なれてる彫刻の様な顔もいつもに増してカッコよく見えてしまう
今までは、相変わらず綺麗な顔して腹立つわーとしか思ってなかったのに
なんで今日はこんなにキラキラして見てるのかしら
心臓に悪い。。。。
早くスープ食べて会社に行こう。
うん、タクシー呼ぼう
こんな気持ちで車に2人きりとかムリ
…………っと言う切なる願いは強制的に車に乗せられ儚く壊れてしまった
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作者名：紫音 | 作成日時：2020年7月3日 14時
