僕のヌナが選ぶ人 2 (ページ49)

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「まだ………甘えてくれるには俺は頼りない……かな？」

あたしの心の迷いを悟るようにジンはあたしの気持ちにピンポイントな言葉をくれる

『頼りなくなんか………まさか……』

『ジンにはずっと救われてるよ。本当……昔から…』

「友達としてじゃなくて…1人の男としても頼って欲しいな………だめ？」

ずっと真っ直ぐ見つめられ
いつの間にかその瞳に囚われたかのようにジンの綺麗な瞳から目を逸らせないでいた

頬に添えられたジンの手に僅かながら力が入った様な気がした

ジンの瞳に映る自分が段々と大きくなって

そのまま惹き付けられるように形のいい唇がそっと重なった

拒む事だって出来た

でもそれをしなかったのは

ジンの気持ちを受け入れたいと思った

受け入れる事で少し変われる気がした
前に進めるような……

今まで燻っていた何かが

世界が大きく変わるような

そんな気がした

きっとジンとなら上手くやって行ける……

心が決まった時

あたしは瞳をそっと閉じた