僕のヌナが選ぶ人 2 (ページ42)

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「待つとは言ったけど、アプローチはしないとは言ってないからさー
Aが少しずつでも意識をしてくれるならどんだけでもね」

ね？

っと笑顔でさり気なくソファーの上で手を握られる………

ジンとのこう言う時間に慣れなさすぎて
重ねられた手をどうしたらいいのか分からないまま
振りほどくことさえできず黙っていると

「もぉ！！意識してって言ったけど意識し過ぎじゃない？？ギクシャクするのは嫌なんだけど……
こーゆー俺にも慣れてくれなきゃ…
それとも………こーゆー俺は嫌？？だめ？？」

『ダメとかそーゆー事じゃなくてね、分かるでしょ？？こんな風な男女の触れ合いに慣れてないのよ！何年ぶりだと思ってるのよ』

「んーーーー。俺が知る限りでは………Aはずっと恋人作ってないからなー。5…『ちょっ！！！リアルな数字言わないでよ』

思わずジンの口元を重ねられてない方の手で塞いだ
その瞬間待ってましたと言わんばかりに
ジンの目元がニヤっと不敵な笑みを見せたかと思うと
押さえた掌にプニっとした柔らかい感触が…

ボッ！！っと顔が熱くなるのが分かった時には既に遅くジンの口元を押さえたあたしの手は
大きなジンの手によって上から重ねられジンの柔らかい唇が何度もチュッチュッっと触れる

「Aがいけないんだよ。俺凄く我慢して手を握るだけにしてたのに
そっちからこんなダイタンに触れてくるんだもん♡
俺だって好きな女の子に触られたら嬉しいし期待しちゃう」

「しかも唇だよ？？もぉ我慢できないじゃん？
好きな子がこんな近くにいるのに。
で、こんなにも可愛く顔を赤くして意識してくれるなんてこんな嬉しい事ないよね？」

『でも、だからって……』

片手は繋がれ
片手は口元を上から押さえられ

これじゃあ、完全に自分からジンのエリアに侵入してる
意識してるとは言え友達だった時と今との距離感が掴めなくて
迂闊に顔を触ってしまった事を反省した

その間もチュッチュッっと掌へのキスを止める気配はなく
挙句ペロっと舐めた

『！？！？！！？！！！！！』

ジンの目は完全に私の反応を楽しむイタズラっ子の表情に変わってる

「早く俺を好きになればこんな事何でも無くなるようになるのに♡」

構わず唇を押し当て、時折ペロっと舐める唇から力ずくで手を離そうとするけど
力で勝てる訳もなく
片手はジンの口元、片手はソファの上でがっちり握られて両手を塞がれて完全に捉えられた小動物状態