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84 TH ページ34
昨日まではいい感じだった
毎日の様にヌナの仕事が終わるのを待って
ヌナが部屋のロック番号を教えてくれた時は
本当に彼氏として認めてくれたんじゃないかと
ヌナがいない部屋でヌナの香りに包まれて
嬉しさの余りヌナのベッドにダイブした
ヌナの部屋ででヌナの帰りを待つのが好きだった
ヌナが料理を作ってる後ろ姿を見てるのが好きで
でも、少しでも近くに感じたくて
手伝うよと言ってるのに優しく微笑んでテヒョンは美味しそうに食べてくれるだけでいいんだよって言ってくれるのが嬉しかった
本当に…………
本当に…………
ほんの数日だったけど心から満たされて
身体じゃない、心が満たされて幸せを感じるってこう言う事なんだと
ヌナの気持ちはもしかしたらもう(仮)じゃなくなってて
僕と同じ気持ちになってるんじゃないかって自惚れてた
2人で過ごしたあの数日間が嘘のように突き付けられた言葉
【恋人ごっこ】
胸に深く突き刺さった言葉の刃が抜けない
そこには僕の知ってる優しく笑ってるヌナは居なかった
凄く辛そうで苦しそうな表情をさせてるのは何？
どうして泣きそうな顔をしてるの？
きっと僕なんだよね？？
僕何をしたのかな？？
あんな辛そうな顔をさせてゴメンね
ヌナ……ごめんなさい
それでも好きなんだ
好きにならないなんて言わないで
もう一度
僕の前で笑ってるヌナが見たいよ
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作者名：紫音 | 作成日時：2020年7月3日 14時
