僕のヌナが選ぶ人 2 (ページ4)

今日:3 hit、昨日:12 hit、合計:46,888 hit

54 ページ4

暫く抱きしめられていたジンの腕の力が抜けて2人の間に距離ができたけど
ジンは俯いたまま顔を上げてくれない………

艶っぽい男の表情をして口付けをしてたジンとは別人みたいに下を向いたまま………

キスをされたのは驚いたけど

今は何故かジンの様子が気になって

『ジン………？』

『あの………』

恐る恐るジンの顔を覗き込むと

涙こそ流れてはいないけど
涙で潤んだ瞳が見えた

ジンは両手で顔を包み込んで

「ごめん………いきなりこんな………
Aの気持ちも確認しないで………」

「ずっと…………ずっと言わないつもりでいたんだ。
Aと2人で作り上げた関係に傷を付けたくなくて
」

ぽつりぽつりとジンは今まで溜めていた気持ちを話し始めてくれた

2人で公園で過ごしてきた頃から淡い恋心を抱いていた事
ソンジュさんと付き合い始めた頃本当は影で泣いて居たのを知っていた事
知らないフリして慰めるのが1番近くに居られると思って傍にいる為に気持ちを言わない出おこうと決めてた事

貫くつもりだったのに我慢出来なくてごめんと

混乱させてごめんね………っと

「Aが幸せになるならそれでいいと思って居たのは本当なんだ。
でも……最近気付いたんだ
誰かに幸せにして貰って笑ってるAより
自分がAを笑わせて幸せにしたいって思うようになったんだ……

A…………俺はAが好きだよ。
友達としてじゃない、男として………

男として見れないって言うなら今からでもいい、少しだけ男として見て欲しい。
少しだけ意識して欲しいんだ。」

そう言うと、チュッと頬にぽっぽしてきた

切ない顔して告白してきたかと思えば
突然のぽっぽにまたぶわっ！！っと顔が熱くなって左頬を手で押さえると

「あはははwwまた赤くなって
少しは意識して貰えてるって期待していいの？？
俺、彼氏になったらめちゃくちゃ甘やかすよ？
優しくする。寂しい思いは…………させちゃうかもしれないけどそれ以上の愛を送る！！
だからちゃんと考えて」

ジンはソファーから立ち上がってキッチンへ消えて行ってしまった