僕のヌナが選ぶ人 2 (ページ15)

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会社を出てて適当に車を走らせてたら結構遠くまで来てしまった

これからどうしようかな…………
っと会社の方にまた車を走らせてたら見た事ある建物が目に入った

あっ！！！！

あの時は深夜だったから外観までハッキリとは覚えてなかったけど
見たら思い出した
ここはヌナのマンションだ

時計を見ると定時ならそろそろヌナも仕事を終えて帰ってくるんじゃないか？っていう時間
もしかしたら、もう帰ってきてるかもしれない

どうしよう………
ヌナに会いたいな

待ってていいかな？
飲みに行ったりしないで真っ直ぐ帰ってくるかな？
もしかしてデートとかしてたらどうしよう
彼氏と一緒に帰ってきたら………

嫌な想像ばかり頭を過ぎる

でも会いたい気持ちには勝てなくて

ヌナの部屋の前まで来てしまった

恐る恐るチャイムを鳴らすけど返事はない

まだ帰ってきてないのか………残念なような
ホッとしたような

でも、やっぱりドアを開けてくれない事に残念な気持ちの方が強くて

「会いたいなぁ………」

気が付いたら言葉に出てた
それからどれ位待ったか………
ドアの前に座って顔が見えないように帽子を深く被って
少しウトウトしてきた頃に

『あの…………すみません、具合でも悪いのですか？』

っと女の人が声を掛けてきて

わっ！ヤバい！！どうしよう！！！と思ったけど
その声はよく聞いた
僕の大好きな人の声だった
顔を上げると心配そうにしたヌナがこっちを覗き込んでる

目が合った瞬間ヌナは物凄く驚いた顔をしてたけど
ヌナに会えた事が嬉しくて

「ヌナ！お帰りなさい！！」っと立ち上がった

ヌナは慌てて手を引いて家に招き入れてくれたけど玄関に入った所で我に返った

ここヌナの家の中だよね
ここから1歩上がったらヌナの家だよね？？
急に来たのにこのまま上がってもいいのかな？？
好きな人の家に上がるのって凄く緊張する……

ここから先はヌナのプライベート空間なのに