僕のヌナが選ぶ人 2 (ページ1)

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51 JN ページ1

『ドキッとする瞬間はある……』

その言葉を聞いた瞬間
頭をよぎったのは………ソンジュニヒョンではなく

テヒョンだった

その瞬間飲んでたグラスをテーブルに置いてAとの距離が0になりそうな位まで顔を近付けていた

自分でもなぜこんな風に身体が動いてしまったのか……

焦りなのか何なのか

なぜテヒョンに奪われるんじゃないかとか思ってしまったのか

長年保っていた2人の距離感を彼女のその一言が俺の理性を壊すには十分だったという事か……

後数センチで彼女の形のいい唇が手に入りそうな距離

彼女はガラス玉のようなキラキラした瞳を大きくして少しソファーの後ろに身を引いた
茶色の瞳に映る自分が完全に友達じゃない男の顔をしてるのが見えた

彼女が少し身を引いた事によって少し距離が開いたけど
その距離を詰めるように顔を近づけた

『ジ…ジン？？どうしたの？
少し飲みすぎた………？』

トンと彼女の手が肩に置かれて
そっと左に顔を逸らして
お酒が回って少し赤くなってた彼女の頬が更に熱を持った

「酔ってないよ。俺がお酒強いの知ってるよね？この位じゃ酔わないよ。
酔ってるのはAの方なんじゃない？？こんなに赤くなって……………」

逸らした顔を逃がさないように頬を手で包む

「その表情初めて見る………もう友達に見せる顔じゃないみたいだ
A…………女の顔して俺を誘ってるみたいだ………」

俺が知らない

まだ見た事の無い彼女の側面をもっと暴きたい黒い感情が止まらなくなってきた