僕のヌナが選ぶ人 (ページ50)

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あたしの好きな物が沢山並んだテーブル

1番目立つど真ん中に置かれた
ユンギと釣りに行って釣ってきたと言う魚
わざわざ捌いて招いてくれるなんて
なんか嬉しくて背中が痒い

とうとう魚まで捌けるようになったのかとびっくりしてたら
漁場で仲良くなったおじさんが手際よく捌いてくれたから新鮮なうちに持ち帰って
あたしに食べさせたいと思ってくれたらしい。

食事に招いてくれたのよね？？って言うくらいほとんどがジンの胃袋に消えてしまったんだけど
刺身だけはあたしに取り分けられた量が多かった

JN「Aは本当に美味しそうに食べるね」

『そぉ？？本当に美味しいから………普通でしょ？それに美味しそう食べるのはジンの方じゃない。』

昔は公園や広場
前回は居住者専用エリア
で、今日はジンの家

一緒にいる環境はこの6年ちょいで変わってしまった
取り巻く環境は随分変わってしまったけど
この人は全く変わらない

そんな居心地の良さがある

リビングに移動してソファーでドライフルーツをつまみながらウィスキーを飲む

そんな姿が似合う大人の男になってたんだと時の流れを実感させざるを得ない

『あたしたちコンビニでジュース飲んでたのが嘘みたいに今ウィスキーとか飲んでるwww

全然大人になった感じしないんだけど………
仕事ばかりしてないで結婚考えろって親に言われる年になって……
凄く変な感じ……
歳だけ重ねて………あたし自身は何も変わってないつもりだったのに』

心地よくなって知らないうちに饒舌になってしまった
いつもならこんな話ジスとしかしないのに………

JN「結婚………したいの？」

『どうかな？そりゃいつかはしたいけど……
でも結婚って1人じゃ出来ないじゃない？
ジンだってよく知ってるでしょ？
あたしがそう言うのに縁なく過ごしてきた事』

JN「久しぶりに…………恋愛してもいい……って思うようになってきた？
気になる人……出来てきた……とか？」

今日はヤケにジンが食いついてくるな
あたしの恋愛話なんてほとんど興味なさそうだったのに

『そういう人がいる訳じゃないけど………
なんて言うんだろ………正直言うと
恋愛の始め方忘れた？？？
ドキっとする瞬間はある事はあるけどそれが恋なのか？って言ったらよく分からないって言うか……』

JN「ドキドキする相手……いるんだ？」

グラスを置いたジンとの距離が目の前にまで縮まっていた事に気付いた