僕のヌナが選ぶ人 (ページ36)

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TH「ヌナ？大丈夫？？」

空いてる作業部屋に連れて行き俯いたまま座ったヌナにカフェラテを手渡す

『あ、うん。ありがとう…………本当………その………』

カフェラテに手を伸ばしたヌナの手元からカフェラテがそのままストンと地面に滑り落ちた

『あっ！ごめんっっ！！何か拭くものっ！！』

TH「大丈夫！！大丈夫だからっ！！布巾あるしっ！！ヌナは座ってて」

床に転がってるカフェラテのカップを拾い布巾で拭きながらチラっとヌナを見ると僅かだけど
手元が震えてるのが見える

袖口から見えたヌナの細い手首にはヒョンが強く握っていた跡が薄らと見えた

床を吹き終わって手を洗って新しいカフェラテをテーブルにそっと置く

TH「ヌナはいつもカフェラテだよねww甘めのやつ！！」

少し痛々しい手首にそっと手を重ねた

『テヒョンに助けて貰うのは2回目だね』

ふふっと笑って
ぽつりぽつりとヌナが口を開き始めた

彼女の手の震えは止まっていた

『昔ね、あたしがまだ会社に入社したばかりの頃
今みたいにまだ仕事の仕方もよく分からなくて先輩スタッフに沢山迷惑かけてたの。
それがどうしても悔しくて悔しくて……
早く皆に追いつきたい。私だって防弾のスタッフの1人として認められたいって毎日思ってた。

ソンジュさんは仕事もできて行動の全てがスマートで……大好きな尊敬する先輩だったの

そのうち1人の男の人としても惹かれていって……

付き合う事になったんだけどね…

大人なソンジュさんと未熟なあたしはいつも彼に引け目を感じてて
彼にスタッフとしても彼女としても認められたいって必死だった』

『ソンジュさんは仕事も出来るけど

その…………女性関係も中々派手で

あたしも正面から向き合えば良かったんだけど
それが出来なかったの

彼を引き止められる程の魅力がないならもっと大人な女性にならなきゃいけないって間違った方向に行っちゃって

結果的にソンジュさんが日本に頻繁に行くようになって段々疎遠になって

自然消滅…………みたいな？？』

そこまで話すとヌナはやっとテーブルのカフェラテに口をつけた

『あまっ…………あははは
テヒョンこれ甘すぎるよ』

TH「え？嘘！？ヌナ甘いのが好きだからってシロップ入れすぎた？？ごめんっっ！！」

『大丈夫wwwテヒョンらしい優しい味になってるよ。本当ありがとう。』