月食の夜にまたここで。【神谷浩史】1st

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神谷さんと色んな話をしながら、家までの道を歩いている





(手、このままでいいのかな)





神谷さんはずっと私の手を持っている






(まあ いいや)




神谷｢ここ？｣



気がつくと今住んでるマンションに着いていた




A｢はい ありがとうございました！｣






神谷｢うん、じゃあね｣




そう言うと神谷さんは今来た道を戻っていった





(もしかして、目的地反対方向だったのかな)





悪いことをしてしまったと思った



ぼんやりと神谷さんが遠ざかっていくのを見ていると、神谷さんが振り向いた






神谷｢早く入れよーー｣



神谷さんが叫んだ



A｢あっ、はーーい｣




私がそう叫ぶと神谷さんは笑顔を見せ歩いていった






パスワードを入れて中に入り、エレベーターに乗って今日の出来事を思い返していた





(なんかエレベーターで今日の事を思い返すの習慣になってきたな)





今日の晩ご飯何かな、あ、自分で作ろうかな




なんてことを考えながらエレベーターから降り、角を曲がると私はその先の光景に目を疑った









______さっきの男が部屋の前に立っていたから




(なんで？ なんで私の部屋を知ってるの？)




(それ以前にどうやってセキュリティーを…)




混乱していると男が私に気付いた




こちらに向かって歩いてくる




急いで階段をかけ降りた





(エレベーターにすればよかった…)




後ろからも足音が聞こえる





(神谷さん 神谷さん、 助けて…)

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