月食の夜にまたここで。【神谷浩史】1st

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神谷さんがついてきてくれるって事になったから、少し、いや、すごく安心した






(交番まであとちょっとだ…)




少し気がゆるんだ時




神谷｢Aちゃん！｣




後ろから大きな声が聞こえた





びっくりして後ろを向くとあの人がすぐ後ろまで迫っていた



A｢わっ…｣





そのまま私はストーカーを頑張ってよけて神谷さんのもとに走った





神谷｢とりあえず逃げよう｣





神谷さんに手をひかれ、私達は走った





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｢ハァハァ、ハァ｣




神谷｢ここま、で来れば大丈、夫、かな｣




神谷さんも私もかなり息が切れている





A｢怖、かったぁ…｣


私はしゃがみこんでしまった






神谷｢もう大丈夫だよ｣




神谷さんの優しい声




背中をさすってくれる手




とても安心して涙が出てしまった




神谷さんは泣きやむまで背中をさすって、｢大丈夫だよ｣と何度も言ってくれた




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神谷｢あの、そろそろ泣きやんでもらわないと僕が泣かせてるみたいに…｣






周りの人達の視線が刺さっている





A｢あっww すみません…｣





でもなかなか泣きやめない





何でこんなに止まらないんだろう



神谷｢あーもうしょうがないなぁ｣

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