月食の夜にまたここで。【神谷浩史】1st

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高3 春




Prrrr…




進級してばたばたしていたので疲れて寝てしまったみたいで





私は自分の部屋に響いた着信音で目を覚ました





A｢ん… だれ…？｣



目をこすりながら携帯を見る






A｢美香さん？！｣





ガバッ




私はとび起き、ベッドからおりた



美香さんは私のマネージャーで
今日、オーディションの結果が分かるらしく、
分かったら電話すると言われたから、きっとその電話だろう







(大丈夫 合格してなくても 次がある…)




自分を落ち着かせしながら電話に手を伸ばす



A｢はい、Aです！｣






美香｢合格。この前受けたオーディション受かったよ。｣




美香さんはさらっととても重要なことを口にした





一瞬、時間が止まったような気がした






いや、確実に止まった




A｢…え？ 合格？！｣








美香｢そ。喉、気をつけなよ。台本はもうすぐ渡す。｣







A｢は、はい！｣






美香｢じゃ、切るね。｣








A｢はい！失礼します！｣









A｢やっ、たぁぁぁぁああ｣







そう叫びながら私はベッドにダイブした。






私は声優をやっている






まだまだ無名だけど…









さっきの電話は、この前受けたアニメの声優オーディションに合格したっていう電話で



しかも主役！







とにかく嬉しい







頑張らなきゃ。

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