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前回、真顔で涙流しながら、口元を覆ってた現界ヲタクなんて私は知りません。兎に角、悠くんに代わって何か喋らなくては
「あ、えと…道に迷ってしまって」
「あぁ、この雪じゃ、無理もないね」
よかったです。怪しまれなくて済みました。てゆうか、早く悠くん現実に戻ってきて下さい！
「君達、名前は？どこから来たの？」
「わかりません。気がついたらここにいて……あ、名前は」
「悠です。こっちは幸よろしく。お兄さんは？」
あ、悠くんが復活しました
「タルタリヤだ。公子と呼んでくれていいよ」
ゲームで聞いたセリフだぁ！実際に聞くとファンじゃなくてもテンション上がりますね
「悠と幸ね…ついてきて」
ついてきて？ってちょっと早いです。雪で視界が悪いんですよ！置いてかないで下さい
あの皆様聞いてください。私、気づいた事があるんですよ。悠くんさらっと、SNSのアカの名前名乗りましたよ？まぁ、怒りませんけど。あと、ですね気づいた事と言うか、明幸な事実なのですが、ただいま盗賊に囲まれています。タルタリヤがいるので大丈夫だと思いますが、安全な場所が欲しいです。
「狂瀾怒濤」
わ〜、凍った水が雪みたい………無理無理無理！安置はどこですか？安置は！楽しそうに戦っているタルタリヤが拍車をかけて怖いです。あと、隣で盛り上がってる悠くんも怖いです。
「頭、下げて」
え？後から…敵？
-バチィィィ-
は？感電と凍結？自然発生じゃなさそうです。悠くん？悠くんの右手から雷元素、左手からは氷元素。嘘……なん、で？元素スキルは通常一つじゃ………
「幸、できた」
「できた。じゃないよ！なんで真顔なの？びっくりしたわ！なんでスキル使えるの？なんで２つ使えるの⁈」
「なんとなくやったらできた。幸もできるんじゃない？」
「は？できるわけないでしょ！」
って、そんな事言ってる場合じゃありませんでした！次から次へと攻撃がくるので避けるのに精一杯です！でも、何故か避けられます。どうやら私達の身体能力が上がっているようです。でも、数が多くて、普通に怖いです
「こっちに来ないで！！」
は？叫んだ瞬間、何かがでました。私の右手からは炎が左手からは氷が出ています。これは幻覚でしょうか？恐らくそうですよね？寒すぎて幻覚を見ているんですよね？
「幸、できるじゃん」
「できちゃったね…」
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作者名：朝水夜火 | 作成日時：2021年11月27日 16時
