い ま 逢 い た い か ら し ょ う が な い 赤×桃

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桃side





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ホテルに戻ってきて 、 一目散にクラブへ行く 。








「 流星 〜 やばい 緊張する 」






「 頑張ってこい 俺も ついてるから 」








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まるで 告白する前みたいに心臓がばくばく言って止まらへん 。 ただ 、大毅に会うだけなのに ..









「 ... あの ！ 」








緊張して中に入れずうじうじしている俺と 背中を押す流星 。 そんな俺らの後ろから 誰かに話しかけられた 。







振り返ってみると 、 俺のライバルである ( 勝手にライバル視してるだけやけど ) 奇抜金髪くんが立っていた 。







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「 あ 、 えっと 大毅と踊ってる子やんな ？ 」







「 神山って言います 。 小瀧さんですよね ？ 」






「 え 、 ああ そう .. です 。なんで名前 .. 」






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「 しげから聞きました 。 .. 小瀧さんはしげの何なんですか 」





「 ... 高校の頃の同級生やで 」




「 じゃあ 、 なんで ！ .. なんで 同級生やっただけの小瀧さんに1度 会ったくらいで しげがあんな風になるんですか .. 」







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涙目で怒ったように俺を睨む神山くんの言っていることがよく分からへん 。






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「 ちょ 、 どうゆうこと ？ 」







「 しげは 、 小瀧さんに逢ってからずっと何する時もぼーっとしてて 、上の空で .. 」







「 ああ .. そうなんや 。 実は 高校の頃 付き合ってたんよ 。 でも それだけやで 、 俺 卒業式の日 大毅に振られたしな 笑 今は 俺の片思い 。 」







「 ... 火曜日 。 逢いたいって泣いてました 。 俺にばれへんように1人で泣いてたけど 聞こえたんです 。 その時わかりました 、 しげを
幸せにできるのは俺じゃないって .. 本間は嫌やけど 、こんなこと言いたくないけど 、 しげを幸せにしてあげてください 。 お願いします 」








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そう言って 、去っていく神山くんの背中は震えていて 、 泣いているのが顔を見なくてもわかった 。





「 流星 .. 俺 どうしたらええかな 」







「 神山くんの思い 無駄にするん ？ 神山くんのためにも 自分のためにも重岡くんのためにも 望が 進まなあかんのやで 。 」








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神山くんと流星の言葉を無駄にしないように 、後悔しないように 俺は クラブに入って 大毅を探しはじめた 。

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