い ま 逢 い た い か ら し ょ う が な い 赤×桃

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桃side





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- 過去 -





男子校だったから、周りに男同士で付き合うことに偏見がある人もいなくて 俺も過ごしやすかった 。







でも 、男が好きでも付き合ったことはないし 可愛いと思う人はいても好きとまでは行かなくて 流星に いつも相談していた 。






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「 流星 〜 好きな人 できひん 」







「 ... 望は 普通に女の子が好きなんちゃう ？ 」







「 いや 、可愛いって思うのも付き合いたいって思うのも対象は男なんやけど 、好き！！って思う人ができひんねん 。 」






「 そんなん 知るか 、あほ 。 」





「 うわあああああん 、 流星 冷たい 〜 ！！！！ 」









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青春の「 せ 」の字もないような毎日を過ごしていた俺の前に君は現れた 。









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高校2年生になって新しいクラスになった時、俺の前の席になった 重岡大毅 くん 。






黒縁メガネに目が隠れそうなくらい長い前髪 、校則通りに着た制服






最初は、「 the 真面目 」 のイメージしかなかった 。







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でも 、 何日か経ったテストの日 。 俺は消しゴムをなくして困っていた 。 そしたら 話したこともなかった 重岡くんが







「 こ 、 これ .. 貸す 」







とぼそぼそと言いながら 消しゴムを差し出してくれた 、しかも新品 。









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「 いや 、 重岡くんないと困るんちゃう ？ 」






「 もう１個 あるから 大丈夫 .. これ使って ？ 」









そう言う重岡くんの瞳は潤んでいて 、 頬は赤く染まっていた 。





俺と話すの緊張してるんかな ？ とか思いつつ 「 ありがとう 」 と告げ 消しゴムを受け取る 。






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テスト中 、 ふと前の席の重岡くんの手元を見ると シャーペンに付属している小さな消しゴムで 一生懸命消していた 。 その姿を見て ( ああ 、優しい子やな 、 いい子やな ) なんて思って 気になり始めたんや 。

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