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？？？「まったく。勝手に扉を開けて出てきてしまった新入生など前代未聞です！はぁ……どれだけせっかちさんなんですか。さあさあ、とっくに入学式は始まっていますよ。鏡の間へ行きましょう」
アラ「扉…ま、待っておくれよ！いまいち話が見えてこないんだ」
？？？「貴方が目覚めたたくさんの扉が並んでいた部屋ですよ。この学園へ入学する生徒は、全てあの扉をくぐってこの学園へやってくるのです。通常、特殊な鍵で扉を開くまで生徒は目覚めないはずなんですが……」
そうだったんだ、あの黒い箱はここへの入口だったんだね
そう思ってるとおじさんは語り始めた
？？？「それまでの世界に別れを告げ、新しく生まれ変わる。あの扉の意匠にはそんな思いが込められているのです。」
アラ「えっ…別れを…告げ？」
やっぱり死んだ世界ってことなのかい！？
？？？「……おっと！長話をしている場合ではありませんでした。早くしないと入学式が終わってしまう。
さあさあ、行きますよ」
アラ「その前にいくつか質問をしたいんです、いいですか？」
？？？「はいなんでしょう？」
アラ「ここは一体どこなんだい？そしておじさんは誰なんだい？」
？？？「おや？君、まだ意識がはっきりしてないんですか？
空間転移魔法の影響で記憶が混乱してるんですかねぇ……」
空間転移魔法…？
ヤムさんの空間転移魔法は何度か経験したことあるけれどその時は記憶が混乱することがなかった、それとはまた違うってことなのかな？
魔法にも色んな種類あるけど、でもだからここに
僕が考え込んでいるとよくある事だと言っていたけど
え、それはそれで危ないと思うんだ
？？？「では歩きながら説明してさしあげます。」
おじさんは「私、優しいので」と言って歩き始めた
この人に聞けばここがどんなところか分かるかもしれないし
聞くだけのことはあるよね
それで帰れるヒントさえあれば
それに悪い人じゃないとは思う
アラ「(…アリババくん達きっと心配してるし、ヤムさんと話せる魔法石はないし、連絡が取れない)」
とにかく情報収集しないと始まらないよね
得た情報を頼りに色々と試そう
それが一番だ
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作者名：皿うどん | 作成日時：2024年2月26日 13時
